相手守備陣4人を手玉に取った。FC東京FWレアンドロは0-0で迎えた前半16分、中盤左サイドでボールを受けてドリブルをスタートすると、そのままフェイントを駆使してゴール前までカットイン。最後は落ち着いて放ったシュートをファーポスト際に流し込み、貴重な先制ゴールを奪った。
対面のMFヒシャルジソンを緩急で抜き去り、寄せてきたDF大南拓磨、MF大谷秀和、DF山下達也を次々にかわして右足一閃——。高い技術に優れた状況判断が重なった素晴らしいゴールだった。
「小川選手がヘディングで勝ってボールがきたが、そこでフリーに来てドリブルを始めた。ヒシャルジソン選手が寄せてきていたのでどういう風に来るかなと誘ったら、スライディングできたのでかわして、最後はDFとの1対1もかわすことができた」。
そう冷静に振り返った背番号20はシュートシーンの選択も明確。「どの試合かは覚えていなかったが、ああいうシーンで逆サイドに打って入らなかったことが頭に浮かんだので、流すようなコースを選択した」と落ち着いて描写した。
苦しいシーズンを1年間戦い抜き、鹿島時代にACL制覇に続くタイトルを獲得。来日4年目で「今季が一番いい年だった」と語ったレアンドロは「最後までチームとして戦ってタイトルを取れて、素晴らしい1年になった」と前向きに総括した。
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