冬季国体が開幕、無観客で開催…感染対策から不参加の選手団相次ぐ - 読売新聞

　新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が再発令されている愛知、岐阜両県で２７日、冬季国体（スケート、アイスホッケー）が始まった。感染対策として競技は史上初の無観客で行われるほか、参加を取りやめる選手団も相次いでいる。

　この日は愛知県芸術劇場大ホール（名古屋市東区）で開始式が、大会関係者に限定される形で開かれ、国歌と大会歌も「静聴」に変更された。インターネットで式の様子は配信され、名古屋市出身のプロフィギュアスケーター村上佳菜子さん（２６）が「負けないでください。コロナなんかに夢を砕かれてなるものですか」と選手たちにエールを送った。

　競技は３１日まで。愛知県によると、２７日時点で、アイスホッケー成年の部で８県、フィギュアスケートで２県が棄権しているという。

　アイスホッケーとスケートの選手団派遣を取りやめた福島県の担当者は「出場したいと話す選手も多いが、大会終了後の選手のことを考えると辞退せざるをえなかった。苦渋の決断だった」と語った。

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