日本ハムの新庄剛志新監督(49)が5日までに札幌市内で合同取材に応じ、ビッグボス流のチーム方針を示した。全国区のスター育成や、メールでスタメン直訴した選手の起用に前向きな姿勢を見せるなど、柔軟な発想を披露。「実力の世界。下手なものはユニホームを脱いでもらわないと仕方ない」と厳しさも見せた。また、新外国人として前ブルワーズのレナート・ヌニエス内野手(27)の獲得を同監督の寸評つきで発表した。(取材・構成=後藤 亮太)
―就任会見では今年1年間は野球の勉強をしてきたと。日本ハムの選手で名前を知っている選手は。
「それはテレビに出ている子たち。伊藤(大海)君にしてもオリンピックも見ていたし。あとは…あの、ほら、帝京の子で」
―杉谷拳士選手。
「そうそう。杉谷君。名前をど忘れしていた。テレビ出ているしね。あれがいいんですよ! まずはあれで目立って、レギュラーを取ってくれたら、もう給料もボン! 球団というのはそういう評価をする。3割20盗塁しようもんなら、一気に7000万、1億…。バラエティーに出ていない選手が同じような成績を残しても、そんなに上がらない。『君ならもっと期待できる』とプラスされるので、どんどん目立っていい」
―チームには高校時代に甲子園を沸かせた清宮、吉田ら有望な若手も多いが、全国的な知名度でビッグボスを超える選手はいない。
「今、全国を歩いて『日ハムの選手誰か知ってますか?』と聞いたとして一人も挙がってこない。俺、1回聞いたことがあるけど『いや、知らないですね』と。3人、4人(タレントが)出てきてくれたら全国区。そしたら、実力が上がっているということだから、チームも上の方にいっていますよ」
―以前、出演していた番組で、自身が監督になったらメールでアピールしてきた選手を使うと言っていましたが、実現する可能性は。
「そういう勇気がある子というのは、やっぱり期待できますよ。行動に移しての後悔より、行動に移さなかった後悔の方が大きいと思う。一歩前に出てくる子は好きですね。パッと見て『何しとんねん、おまえ無理だわ』というやつも、『面白いな』というやつもいるだろうし」
―タレント選手の育成と同時に、会見では「厳しくする」と宣言していた。
「厳しくさせようとは思っていないです。僕がやってほしいことをやったら厳しくなるだけ。それが何年後かにユニホームを着ていたらプラスになりますから。やっていたら必ず『ありがとうございました』となるような練習をさせたい」
―選手には厳しい世界を勝ち抜いてほしいからこそ、自然と言葉にも重みが増す。
「実力の世界なので、下手なものはユニホームを脱いでもらわないと仕方ないんですよ。毎年毎年すごい選手が来る。グラウンドに立つ前の準備…夜、人が寝ている時に練習すればいいだけのこと。あとは練習のやり方が間違っていなければ、9個のポジション(レギュラー)にいけますよ」
―引退後の世界は厳しい。
「大変なんですから。ユニホームを脱がされてお金を稼ぐことは。バリに住んでお金がなくなって、お金を稼ぐのって本当に大変。だったらユニホームを着ている時にもっと稼いでおけばよかったと思う」
―まずはオフの期間に選手たちに求めることは。
「体のケア。股関節が硬かったらケガをしやすくなるので、柔らかくしてほしい。ケガをしたらドラフト1位でも2億円もらっている選手でも、普通の一般人。まずはケガをさせない。ケガをして痛い、痛い言ってようもんなら、もう使わない」
―最後に。
「解説もコーチも経験ない僕を監督にするこのぶっ飛んだ球団、すごくないですか? 感謝しかないです。そういう恩をものすごく返したいタイプなので何とか期待に応えたい」
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