今季限りでの引退を表明している世界選手権で最多13個の金メダルを持つアリソン・フェリックス(36=米国)が、予選1組に登場し、3連覇を目指す米国の1位通過に貢献した。1走のディグスからバトンを受けると、持ち前の長いストライドを生かした走りでトップを独走。3走にバトンを渡した。

17歳で初出場した03年パリ大会以降、10度目の出場となるフェリックスは、15日(日本時間16日)の混合1600メートルリレー決勝で米国の2走を務め、銅メダルを獲得している。最終日の女子1600メートルリレー決勝で自身14個目の金メダルを目指す。

五輪でも通算7個の金メダルを持つフェリックスは、4月に自身のSNSで、今季限りでの現役引退を表明。「今季は記録のためではなく、楽しんで走る。時間や記憶、感謝の気持ちを共有したい」と記した。

18年に女児を出産。昨夏の東京五輪で五輪獲得メダル数を通算11個として陸上女子の最多記録を更新した。

世界陸連はフェリックスの世界選手権の金メダル数を12個と発表していたが、15日に13個に訂正していた。