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【浪速風】不遇を嘆いてもいい - 産経ニュース

サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む日本代表メンバー26人が発表された。世界最高峰の舞台に立つ権利を手に入れられるかどうかは、選手本人だけでなく、支えてきた家族にとっても一大事である。ある選手の父親は空いている会議室で一人になって心を落ち着かせ、息子の名前が読み上げられるのを待った

▶3度目の出場を目指した大迫勇也は落選した。所属するヴィッセル神戸が用意していた記者会見も中止に。長年プレーを続けてきたドイツから帰国し、新天地でメンバー入りを狙ったが、相次ぐけがに悩まされ、果たせなかった。どんな思いでリハビリを続けていたのかを想像すると、胸が痛む

▶こういう場面で安易に使いたくはないが、「人間万事塞翁が馬」という。結局は、そう捉えるしかないのではないか。一流の選手ほど「力が足りなかったから」と自己の責任にしがちだ。自分に矢印を向けるのも大切だが、ときには不遇を嘆いてもいい。

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