阪神能見篤史投手(41)が来季の戦力構想から外れたことが22日、分かった。この日までに球団側から伝えられたもよう。現時点では現役続行に意欲を示しているとみられる。球団史に残る左腕の今後が注目される。

プロ16年目の今季はここまで中継ぎで30試合登板。41歳以上のシーズンでは球団3人目の白星も挙げた。一方で9月には2軍調整を余儀なくされる期間もあった。今季の防御率は4・98。本来の実力を発揮しきれていなかった。

5度の2ケタ勝利を記録するなど、長年にわたってチームを支えた。09年に13勝、防御率2・62をマークして先発主戦格へ。12年に奪三振王のタイトルを獲得すると、13年春のWBCでは侍ジャパンメンバーとして準決勝進出に貢献した。

18年から中継ぎに配置転換され、同年には生え抜き選手では33年ぶりの通算100勝を達成。19年には日本プロ野球史上2人目となる満40歳以上のシーズンでの50試合登板も成し遂げた。後輩選手からの人望も厚く、チームに欠かせない存在だった。