◇米国男子◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 事前(20日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)
世界トップアマとして数々の大舞台を経験してきた金谷拓実には、ぶれない芯が通っている。プロ転向初戦の「日本オープン」を7位で終え、太平洋を渡って臨む2戦目は最高峰のPGAツアー。「プロとしてもアマとしても、一打一打やることは変わらない」と落ち着いて話す。
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コース入りした前日19日(月)、同じプロゴルファーとして初めて松山英樹と顔を合わせた。「松山さんがPGAツアーで優勝したり、活躍しているのを見て、勇気をもらっている日本人プレーヤーは僕だけじゃない。松山さんがロールモデル(模範)になっている」。この日のラウンド後の練習中には、松山が隣の打席へ。大きな背中を見ながらクラブを振った。
東北福祉大の先輩のサクセスストーリーをなぞりながら、戦い方に金谷なりのこだわりものぞかせる。9月の「全米オープン」では、開催コースだったウィングドフットGCのクラブチャンピオンをキャディとしてスポットで起用。今週もシャーウッドCCのゼネラルマネジャーから「コースを熟知している」と推薦されたベテランと即席でコンビを組む。
欧州ツアーをはじめとする海外挑戦への強い思いを抱く中、「(現地の外国人キャディは)コースをよく知っているということもありますし、英語でのコミュニケーションも含めて、早く(海外ツアーの)雰囲気に慣れていきたいというのもあります」と理由を語る。
帰国後には2週間の自主隔離を経て、昨年アマチュア優勝を果たした「三井住友VISA太平洋マスターズ」に臨むタフなスケジュール。現在218位の世界ランキングを上げていくには、またとないチャンスでもある。
「松山さんと同じ舞台で戦えるし、それ以上に、トップの選手が集まっている中でプレーできることがうれしい。プロ転向して、日本の皆さんが、たくさん期待してくれていると思う。しっかりと自分らしいプレーをして、優勝を目指してやっていきたい」と、モチベーションは上がりっぱなしだ。(カリフォルニア州サウザンドオークス/亀山泰宏)
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