セ・リーグは19日、理事会を開き、巨人から今季暫定的にDH制を導入することが提案されたが、他球団が反対し、同案の採用は見送られた。阪神谷本球団副社長兼本部長は「十分に各球団からの意見を持ち寄って話し合った結果、ジャイアンツさんの提案は採用しないという結論に今日は落ち着いてます。ただ、今後不測の事態というのはあり得るので、その時に再度、いろんな角度から検討するのはあり得ます」と話した。

DH制は昨年11月の日本シリーズでコロナ禍で選手の負担軽減のためにソフトバンクが提案し、巨人が同意して採用された。同12月のセ・リーグ理事会でも巨人が山口オーナーの文書で今季の暫定的導入を提案したが、他球団は反発していた。

谷本副社長は「大きな議論のテーマとしてはセ・リーグの価値をいかに向上させるかというテーマの中で継続的に話し合いを行っている。その1つのメニューとして提案されましたけど、今季ということにはなっていません。セ・リーグの価値向上というのは永続的な話。腰を入れて各球団からの意見も持ち寄って、今後の各球団を担う若手社員の意見なども聞きながら永続的にやっていきましょうという形になってます」と話した。

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