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阪神・西勇がベンチでの声出しの重要性を説いた そのココロは? - サンケイスポーツ

西勇は投手指名練習で汗を流す。声を出して攻撃陣を鼓舞する(撮影・安部光翁)

腹から声出そうぜ! 阪神・西勇輝投手(31)が9日、甲子園での投手指名練習に参加し、先発する10日の広島戦(甲子園)に向けて調整した。好調な投手陣に対し、打線は引き続き得点力不足に苦しむが、声での後押しこそ大事と強調した。

甲子園で行われた投手指名練習。ショートダッシュなどで調整した西勇が強調したのは〝なるほど〟と膝を打つことだった。首位ヤクルトから9・5ゲーム差で借金12。こんなときだからこそ、ベンチで声を出すことが大事と熱弁した。

「攻撃のときにひと休みするんじゃなくて、全体でワッと声を出せるように心がけたい。原口も試合に出ていないのに、腹の中から声を出して鼓舞している。自分が(マウンドに)上がるときに、頑張って抑えようという気持ちになりますよね。そういうのを大事にしていきたい」

よく、リズムのいい投球をして、打線にもいい流れを持ってくる―というが「バッターはバッターなりに流れがある」。必ずしも、投手が野手にいいリズムをもたらすとはかぎらない。実際に6日の中日戦(バンテリンドーム)では、青柳が9回2安打無失点と力投するも、打線は無得点。青柳が十回につかまってサヨナラ負けした。

西勇の持論は「バッターの流れのときに、いかに自分たちが声を出してあげられるかが大事」。自軍の攻撃中は休み時間ではない。給水や捕手と打ち合わせをしながらグラウンドに向かって声を出す。「しゅんってなっていると、元気出そうぜと思ってしまう」。自身もベンチで声を出す原口らを見て勇気づけられたことが、何度もあった。

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