連休最終日のホーム柏レイソルと浦和レッズとの一戦はあわや、乱闘寸前のゲームとなった。

0-0の後半7分。自陣からカウンターを仕掛けようとした浦和MF江坂が、柏MF椎橋に後ろからタックルを受けた。激高した江坂が、椎橋を突き飛ばし、両チームが入り乱れた。

異様な雰囲気に包まれ、しばらくの間、興奮状態が続いた。一触即発のムードも漂った中、ゲームが再開されたが、要所で激しい球際のバトルが繰り広げられた。結果的に、0-0の引き分け。痛み分けとなった。

浦和ロドリゲス監督は「いい試合だったと思う。ただ、幾つかつくったチャンスの中で、どれか1つでも決められていたら。柏は後半からDFのやり方を修正していたが、選手が判断しながら、プレー出来ていたと思う。課題は相手のプレスを突破した時のラストパス、最後のシュートの質が、欠いてしまった。相手を上回ったと思うが、我々の方が勝利に近かったが、決定力が改善点だと思う」と悔しい表情を浮かべた。

柏ネルシーニョ監督は「非常に拮抗(きっこう)した、いい内容だった。互いのスペースの奪い合いが続いて、前半は守備の部分で相手のボランチにボールを引き出されて、くさびを入れられることがあった。後半に入ってからは、いいテンポでボールを動かせていた。いいサイクルも見られた。しっかり勝ち点1を積めたことは満足しています」と振り返った。