セ・リーグ2位のヤクルトは6日、首位攻防の巨人7回戦(東京ドーム)に13―2で大勝し、0・5ゲーム差まで肉薄。三回に4番・村上宗隆内野手(22)がバックスクリーンへ決勝の8号満塁弾を放った。チームは先発野手全員安打で、ともに今季最多の18安打、13得点と大爆発した。7日の同戦も勝てば、4月以降では今季初めて首位に浮上する。
東京音頭が鳴りやまない。東京ドームのボルテージが最高潮となったのは三回だった。村上がバックスクリーンへ8号満塁弾。燕党の拍手を受け、悠々とダイヤモンドを一周した。
「センターに、コンパクトに打つ意識で。ゾーンは広げていましたし、何が来ても打てるような準備をして待ちました」
決して簡単な球ではなかった。フルカウントからの6球目。巨人先発、堀田が内角低めに投じた149キロの直球を腕をたたんで捉えた。昨年9月21日のDeNA戦(横浜)以来、自身4本目で、4年連続のグランドスラムとなった。
主砲が流れを引き寄せると、チームは今季最多の18安打、13得点と爆発した。首位攻防戦の第1ラウンドを制し、巨人に0・5ゲーム差と詰め寄った。7日も勝てば、4月以降では今季初の首位浮上。村上も本塁打でリーグ2位タイとなり、打点も同トップの巨人・岡本和に1点差と迫る27打点。若き主砲の状態とともにチームも上昇気流に乗りだした。
ゴールデンウイークも終盤。平日だが、3万1336人の観衆が訪れた。幼少期、自身も大型連休中に東京ドームのスタンドで伝説的な試合を目撃し、プロ野球選手に憧れた。
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