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【オークス】スターズオンアース2冠達成!桜&樫とも“テン乗りV”は史上初の快挙 - スポニチアネックス Sponichi Annex

G1・オークス ( 2022年5月22日    東京競馬場 芝2400メートル )

<オークス>レースを制したスターズオンアース(撮影・郡司 修)
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 牝馬クラシック第2弾「第83回オークス」は、3番人気でC・ルメール騎手騎乗の桜花賞馬スターズオンアース(牝3=高柳瑞)が制しG1・2勝目。桜花賞に続き“テン乗り”騎手とのコンビとなったが、史上16頭目の牝馬クラシック2冠を達成。「桜&樫ともにテン乗り2冠」は史上初の快挙を遂げた。

 レース直前にサウンドビバーチェが放馬し、そのまま出走除外に。発送時刻が10分以上遅れる“アクシデント”発生するも、スターズオンアースはしっかりと発馬。中段やや前方につけると、最後の直線で大外から差し切って牝馬クラシック2連勝を飾った。

 勝ちタイムは2分23秒9(晴・良)。2着は10番人気のスターリングローズ、3着には4番人気のナミュールが入線した。

 勝ったスターズオンアースは父ドゥラメンテ、母サザンスターズ(母の父スマートストライク)の血統。通算成績は7戦3勝。JRA重賞通算2勝目。

 2勝目を飾った前走・桜花賞(G1)では“テン乗り”の川田騎手が騎乗しG1初制覇。今回も桜花賞に続き“テン乗り”ルメール騎手とのコンビとなったが、G1・2連勝を飾り牝馬クラシック2冠達成。「桜&樫ともにテン乗り2冠」は史上初の快挙。さらに異なる騎手での桜花賞&オークス優勝は、1952年スウヰイスー(桜花賞・保田隆芳騎手、オークス・八木沢勝美騎手)、2012年ジェンティルドンナ(桜花賞・岩田康誠騎手、オークス・川田将雅騎手)に続き3頭目の出来事となった。

 また、2勝目を桜花賞で挙げた馬のオークス制覇は1954年ヤマイチ以来68年ぶり2頭目(※2歳戦が実施されるようになった1946年以降)、7番人気以下で桜花賞を制した馬のオークス制覇は史上初のケースだった。

 鞍上のC・ルメール騎手は、昨年マイルCS(グランアレグリア)以来のJRA・G1制覇で通算41勝目。オークスは2017年ソウルスターリング、2018年アーモンドアイに続き3勝目。“テン乗り”でのJRA・G1制覇は昨年の宝塚記念(クロノジェネシス)以来9度目。

 管理する高柳瑞師はオークス初優勝。桜花賞を含めたJRA・G1通算2勝は全てスターズオンアースによるものとなった。

 ▽オークス 4月の「桜花賞」に続く牝馬3冠の第2弾。1938年秋に「阪神優駿牝馬(芝2700メートル)」が創設され、46年から東京芝2400メートルの「優駿牝馬(オークス)」に。秋から春に移行は53年。桜花賞との2冠制覇は52年スウヰイスーから2020年デアリングタクトまで15頭いる。また、桜花賞が「桜の女王」と形容されるのに対し、オークスは「樫の女王」とも言われる。

 ◆テン乗り 騎手が乗り替わりでレースに初騎乗することを指す。語源は不明だが、競馬界において「テン」には「最初」「真っ先に」の意味がある。テン乗り以外にも「テンに速い」(=ダッシュが速い)、「テンから追う」(=スタート直後から手綱をしごく)などの用法がある。

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