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敵地でファイナル王手のセルティックス 美しくない勝利も「良いチームの証」 - Sporting News

5月25日(日本時間26日)のボストン・セルティックスの勝利は、美しいものではなかった。だがその勝利で、セルティックスは素晴らしい場所にたどり着いた。NBAファイナルに続く入り口だ。

マイアミ・ヒートとのNBAプレイオフ2022イースタン・カンファレンス・ファイナル第5戦で、セルティックスは93-80と勝利し、シリーズを3勝2敗として、2010年以来となるNBAファイナル進出に王手をかけた。

第5戦の勝利は、最初から最後まで超絶的なプレイで逃げ切ったそれまでの2勝とは違っていた。今回は、セルティックスが12年前に最後にNBAファイナルへと勝ち進む途中に見せたような、古いスタイルを連想させる、激しいぶつかり合いのロースコアな一戦だった。

前半は、セルティックスもヒートもフィールドゴール成功率が39%に至らなかった。両軍あわせてファウルは15、ターンオーバーは17だった。そしてハーフタイムを迎えた時点で、セルティックスは37-42と5点のビハインドを背負うことに。ここで、ジェイソン・テイタムによると、チームは自らに非常に重要な問いかけをしたという。

テイタムは「とにかく僕らが話していたのは、これが自分たちにとってどれだけの意味を持つしあいかということだった」と振り返っている。

その後のセルティックスのパフォーマンスを見る限り、その意味は大きなものだったようだ。

後半、セルティックスはヒートを追い回し、苦しめ、その攻撃を無力化することを続けつつ、攻撃を好転させた。ボールを持った時のアグレッシブさと決断力を増し、ヒートは対処できなかった。

そして第4クォーター残り8分21秒、セルティックスは23点のリードを手にした。ハーフタイム以降のわずか15分間でヒートを28点上回ったのだ。その後は13点差以上を保って逃げ切った。

イメイ・ユドカ・ヘッドコーチは「後半は本当にひっくり返し、良いものにしようと話していた」と述べている。

「それを成し遂げたんだ」

ホームだろうがロードだろうが、セルティックスはどんな環境でも、快勝に泥くさい白星、僅差の勝利や大勝など、様々なかたちでヒートを倒せることを示した。ゲーム最多の25得点をあげたジェイレン・ブラウンは、試合後にその力を強調している。

ブラウンは「特別なことを成し遂げたければ、それが必要なんだ」と話した。

「ロードでも、ショットが決まらない時でも、思うようにいかない時でも勝つことが必要なのさ。それが鍵なんだよ。いつも浮き沈みはあるものだ。だから、様々なかたちで勝てるのが、良いチームの証なんだよ」

良いチームは、プレイオフに進出する。良いチームは、ラウンドを1つや2つ突破する。

セルティックスは、そのレベルを超えた。偉大なチームは、様々なかたちで別の偉大なチームを倒す方法を見つけるものだ。見苦しさも受け入れるのが偉大なチームだ。そうしてNBAファイナルに続く入り口に立つことができるのが、偉大なチームなのである。

今のセルティックスが立っているのは、まさにその場所だ。まさにそれがセルティックスなのである。

最終ラウンドに進むには、あと1勝だ。どのようなかたちでそれを手にするか、彼らは気にしない。

原文:Celtics Win Ugly on the Road To Reach Doorstep of NBA Finals(抄訳)

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