UEFAヨーロッパリーグ(EL)は13日、グループリーグ第4節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダ(スペイン)がシェリフに3-0で勝利した。今大会無傷の4連勝でグループ2位以上が確定。公式戦5試合ぶりのベンチスタートとなった久保は後半17分からの出場で右サイドハーフでプレーし、同37分には珍しいヘディングでのアシストを記録した。
3連勝中のソシエダはカタールW杯まで連戦が続く中、久保、MFミケル・メリノ、MFマルティン・スビメンディのレギュラー陣がベンチスタート。負傷離脱していたDFロビン・ル・ノルマンが今季初先発を果たした。
ソシエダは試合の立ち上がりから主導権を握ったが、シェリフの5-4-1守備ブロックをなかなか崩せず、0-0で時間が過ぎていく。それでも前半33分、左サイドで突破を仕掛けたDFディエゴ・リコがDFアルメル・ズーリのファウルを誘うと、2枚目のイエローカードを出させ、早々に数的優位に持ち込んだ。
するとソシエダは前半アディショナルタイム1分、FWカルロス・フェルナンデスのポストプレーからMFダビド・シルバがボールを前進させると、ゴール右斜め前でパスを受けたFWアレクサンデル・セルロートがカットイン。最後はリズムを変化させた持ち出しから左足を振り抜き、鋭いシュートで先制点を奪った。
ソシエダは後半開始時、D・シルバとC・フェルナンデスを下げてMFロベルト・ナバーロとFWジョン・カリカブルを投入。さらに同17分にはセルロートとMFブライス・メンデスを下げて久保とMFウルコ・ゴンサレス・デ・サラテを入れ、ローテーション起用に踏み切った。久保は4-4-2の右サイドハーフに入った。
それでも後半21分、ソシエダはR・ナバーロのパスを受けたD・リコがミドルレンジから弾丸シュートを突き刺し、リードを2点に広げる。その後は久保がボールに絡みながら存在感を発揮。同29分にはふわりとペナルティエリア内に出した浮き球パスにMFアンデル・ゲバラが反応し、惜しいボレーシュートを演出した。
すると後半37分、久保がこの日も結果に絡んだ。左サイドを突破したD・リコのクロスボールがファーサイドに流れると、これに反応した久保がゴールラインギリギリでジャンピングヘッド。うまく折り返したボールがゴール前に落ち、R・ナバーロが豪快なボレーシュートでネットを揺らした。久保は10月2日のラ・リーガ第7節ジローナ戦(○5-3)以来、公式戦3試合ぶりのアシスト。今大会2アシスト目は珍しいヘディングでのお膳立てとなった。
試合はそのままタイムアップ。ソシエダは公式戦6連勝で、ELでは開幕4連勝。ここまで8得点0失点という圧巻の内容でグループ2位以上を確定させた。なお、ELは各組首位が決勝トーナメント(ラウンド16)に進出し、各組2位はUEFAチャンピオンズリーグのグループリーグ各組3位とのプレーオフ(ラウンド32相当)に回るレギュレーション。ソシエダは最後の2節で首位通過を目指す。
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