勝てば確実最上位！日本『パリ五輪出場権獲得』へ複雑な状況整理【バスケW杯】：中日スポーツ・東京中日スポーツ - 中日新聞

　バスケットボール男子W杯で世界ランク36位の日本は2日、順位決定リーグO組最終戦で世界64位のカボベルデと戦う。勝てば確実にアジア最上位となり、パリ五輪出場権を獲得できる。対戦を前に状況を整理する。

　今大会の順位決定リーグは1次リーグ下位の16チームが4組に分かれて2試合を行い、1次リーグとの通算5試合の成績で組の順位を決め、各組の1位が17～20位、2位が21位～24位、3位が25位～28位、4位が29～32位となる。各組の同じ順位同士は勝ち数、得失点差、総得点、世界ランキングの順に比較する。

　順位決定リーグ初戦のベネズエラ戦を勝った日本は通算2勝2敗。カボベルデに勝てばO組1位になるが、負ければ2位以下となる。カボベルデに17点以上の差をつけて負けると3位に落ちる。

　ほかのアジア勢で組1位の可能性を残すのは通算1勝3敗のレバノンのみ。ただし、レバノンが次戦のイランに勝利した上で、同じP組のコートジボワールがフランスに3点差以上14点差以下で勝つことが条件。ただ、レバノンが1位となっても日本がカボベルデに勝っていれば通算勝利数で日本が上位になる。

　中国（通算1勝3敗）、フィリピン（同0勝4敗）、ヨルダン（同0勝4敗）も、組の中で最大2位まで順位を上げることができるが、日本がO組で2位で並んでも、通算勝利数でフィリピン、ヨルダンより上位になる。レバノン、中国が同じ2勝3敗で並べば得失点差での比較となる。

　2日の順位決定リーグで全てが決まる。日本がパリ五輪出場を決めれば、球技の団体競技第1号。日本の男子バスケットボール界においても、1976年モントリール五輪以来48年ぶりの五輪自力出場となる。