昨年のカタールW杯で日本に逆転負けしたドイツは、W杯後も5試合で1勝1分け3敗と振るわず、国内ではフリック監督(58)の解任を求める声が大きくなっている。そうした中、ホームで迎える日本との再戦。了戒美子通信員がドイツ・サッカーの現状を「見た」。
2014年ブラジルW杯での優勝以降、緩やかに下降線をたどるドイツは、W杯での日本戦敗戦と1次リーグ敗退で、底を打ったかに見えた。だが、23年に入っても5戦1勝と振るわず。来年の欧州選手権は自国開催のため立て直しは急務だ。フリック監督更迭もささやかれるが、クロップ(リバプール)、トゥヘル(バイエルン)両氏といった誰もが望む次期監督候補はクラブで仕事中。最有力は昨季バイエルンをシーズン半ばで解任されたナーゲルスマンだが、いつまた別のクラブから声がかかるか分からない。早めに手を打つ必要がある。ただ今回の日本戦でリベンジし、続いて行われるフランスも叩くことで一気に形勢逆転、現体制維持というのがドイツ連盟の希望だ。「甘い」と言わざるを得ないだろう。
この10年、日本人選手はドイツで継続的に存在感を示しており、情報があるがゆえに警戒、対策をして臨んだのが前回W杯の日本戦だった。そのため、意外な敗戦というよりも落胆は大きく、人々はテレビを消して毎年の恒例行事であるクリスマスマーケットに向かった(とよく表現される)。
ドイツ国内での視線の変化について、板倉は「あまり感じない。勝ったのは事実だけど」と淡々としたものだが、地元メディアでは「ドイツを叩きのめした日本代表の」という枕ことばが選手名の前につくことが増えた。選手が不調の際の皮肉で使われるようになった。つまり、まだ日本を対等と捉えてはいないということだ。だからこそ森保ジャパンはドイツ国内で再び勝利し、あのW杯1勝が偶然でないことを証明したい。
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