第100回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高校体育連盟、大阪府、大阪府教委主催)は5日、東大阪市花園ラグビー場で準決勝2試合。第2試合は、連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)が大阪朝鮮(大阪第2)を40―12で降し、3大会連続の決勝進出を決めた。
9日の決勝で、初優勝を目指す京都成章(京都)と対戦する。
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桐蔭学園は同点で折り返した後半3分、相手陣ゴール前30メートル付近のラックから右につなぎ、FB矢崎由が右中間にトライを決めて勝ち越し。その後もリズムよく攻め、後半に計4トライを奪って突き放した。大阪朝鮮は前半、粘り強い防御でしのぎ、終了間際にSO金侑悟のトライで追い付いたが、後半は防御の出足が鈍った。
桐蔭学園・藤原秀之監督
やる前から(タフなゲームになることは)想像していたし、1対1で想像以上に、最後まで勝てなかった。前に出てくるので、裏へのスペース、縦へのスペース、横へのスペースは相当空いているから、どっちを使うかだけは明確にしようと指示を出した。自分たちにフォーカスするのが今大会のテーマ。(連覇に向けて)全国予選が始まってから、はるかかなた遠いところにあったので決勝戦までよく来たなというところ。とりあえず休んで、選手、スタッフとリフレッシュしてケアすることが大事。
桐蔭学園・佐藤健次主将
大阪朝鮮はタックルが鋭く、しんどい試合になるとは思っていたが、前半想定以上のディフェンスの圧で自分たちが下げられている場面が多かった。ハーフタイムに「1対1で勝とう」と話をした。後半にはキックも多用して対応できた。試合をしていく中で対応力がついてきている。(2連覇に向けて)自分たちは難しいことはできないので、やることを明確にして60分貫いて単独優勝したい。
大阪朝鮮・権晶秀監督
選手たちは最後までチャレンジして頑張ってくれた。点差が開いても桐蔭学園さんもこっちも本気で良いゲームができた。ただ先手をとられて、後半早い時間に2本とられて、そこで相手に主導権がいった。桐蔭学園さんは試合巧者だと思った。選手たちは最後まで戦ったので胸を張ってほしい。初の決勝進出には届かなかったが学校の状況など苦しい中、17歳、18歳の選手たちは自分のことだけでなく在日コリアン取り巻く困難を乗り越え変えていくんだって強い気持ちでやってくれた。ほんとに立派なことだと思う。
大阪朝鮮・金勇哲主将
僕らの力不足だった。相手のフィジカルは強く、スピードのあるバックスに対応できなかった。前半にできるプレーはしたが、相手には余裕があり、上手だった。(前回の準決勝の相手も桐蔭学園だが)リベンジを果たしたいと思っていたが、かなわなかった。主将としてチームを最後まで引っ張って行けなくて申し訳ない。僕たちは「使命」という言葉をスローガンにしている。中学生が自分たちの姿を見て大阪朝鮮でラグビーをしてくれたらうれしい。
スコア
大阪朝鮮=反4
(前)T2、G1、P0、D0=12
(後)T0、G0、P0、D0=0
桐蔭学園=反3
(前)T2、G1、P0、D0=12
(後)T4、G4、P0、D0=28
※Tはトライ、Gはコンバージョン、Pはペナルティーゴール、Dはドロップゴール
両チームの出場選手
【桐蔭学園】FW=山口、中山、麻生、小椋、青木、粟飯原、小池、佐藤▽HB=伊藤、中▽TB=松田、榎本、秋浜、今野▽FB=矢崎由
【大阪朝鮮】FW=梁起繁、蔡唯志、趙英紀、韓晃康、趙勇来、姜征勲、金智成、金勇哲▽HB=李錦寿、金侑悟▽TB=金秀鎮、金洸羽、蔡明貴、金洸寿、金昂平
▽入れ替え【大】康明祐(蔡唯志)
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