初戦でUAEとの接戦を制した日本。第2戦では初戦を5-0で勝利したサウジアラビアとの対戦になる。日本はパリ五輪を目指すU-21世代になる一方、サウジアラビアはU-23世代。さらに、相手には10番を背負うMFトゥルキー・アル・アンマールやCBのサウド・アブドゥルハミドなどA代表を経験する選手もいる。今大会の優勝候補に、日本が挑む形になる。
グループリーグは中2日での連戦が続き、第2戦では初戦からのメンバー変更も予想される。初戦で出場がなかった半田は「こっちに入ったときは疲労がまだある状態だったけど、昨日の練習も含め、息が戻るのが早くなってきた。キレのある動きが出てきた」とコンディションの上向きを語る。
年代別代表の常連でU-17W杯出場など国際大会の経験も豊富だ。グループリーグの戦い方を知る20歳は「難しさは初戦よりも全然ない。一戦目に出ている人もだいぶいるので、緊張もそんなにないと思います。芝の状態、ボールの状態も一戦目でわかった。だいぶいい状態で入れる」と第2戦への心境を口にした。
日本は3月にもドバイカップU-23の決勝でサウジアラビアと対戦している。相手のメンバー編成は今回と大きく変わるが、そのときは前半20分にFW細谷真大が先制点を挙げ、1-0で優勝を決めた。半田はクラブ事情で離脱していたが、その後に試合をチェック。「やっぱり先に点を取ることが大事と改めて思った。前のスピードのある選手をどう抑えるかが大事だと感じました」と分析する。
優勝候補との対戦にサッカー選手として胸も躍る。「チームとしてはボールをしっかり持てる選手が何人もいる。スピードのある選手もいますけど、ボールの動かし方はだいぶゆったりしている。そこは相手のリズムに乗せず、僕らがプレスをかけていればいい。1対1の場面も増えると思うので、とても楽しみにしていますね」。最大の強敵を前に、静かに闘志を燃やしている。
(取材・文 石川祐介)
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