<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ1-2DeNA>◇11日◇ZOZOマリン
DeNA牧がロッテ佐々木朗の6勝目を阻んだ。2回先頭で先制16号ソロを放った。「真っすぐ狙いで半速球を本当にいい形で打てた」。甘く入った130キロのカーブに反応。逆方向の右翼へ運びきった技ありのアーチが、延長までもつれた試合の最後まで効いた。
合計38歳バッテリーとの対戦には、伏線があった。5月24日の交流戦開幕記者会見で18歳の女房役・松川とオンラインで交流。20歳の剛腕・佐々木朗を「なんとか打てれば」と話した牧は「真っすぐを打っていきたい」と狙いを明かし、松川も「真っすぐで打ち取れれば」と応戦していた。
2回の第1打席は「松川君とアイコンタクトで、初球は真っすぐ来るんじゃないかなと思った」。初球は高めへ外れた158キロ。2球目は外角への156キロを見逃した。狙い球でも無理はせず、3球目の甘いカーブを1発で仕留めた技術に三浦監督も「そこが牧のすごいところ」と最敬礼だ。
「本当にいい投手」と佐々木朗をたたえた牧だが、一流の対応力で剛腕のわずかな隙を突き、チームの勝利を呼び込んだ。
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