日本代表は14日に大阪・パナスタで行われるキリン杯決勝でチュニジア代表と対戦する。優勝を懸けた一戦で、右ハムストリング負傷のため離脱していたDF冨安健洋(23=アーセナル)が復帰する可能性が高まった。11日に全体練習に合流した冨安は12日もフルメニューを消化。オンライン取材では試合出場に支障がないことを明言した。
冨安は2日連続で全てのメニューを消化した。6対6のミニゲームでは吉田らと同じチームでプレー。痛めていた右足を気にするそぶりはなかった。
練習前のオンライン取材ではチュニジア戦出場の可否を問われ「森保監督の判断だけど昨日(11日)練習に入って問題なかったし、あと2日しっかりトレーニングして準備するだけ」と明言。昨年11月16日のW杯最終予選オマーン戦以来約7カ月ぶりの国際Aマッチ復帰が視界に入った。
シュート練習で右からクロスを上げていたことから、代表でプレーしてきたセンターバックのほか、アーセナルで主戦場とする右サイドバックで起用される可能性もありそうだ。
今季アーセナルでは主力に定着しながら度重なる負傷に苦しんだ。年明けは左ふくらはぎ負傷で1~3月のW杯最終予選4試合を欠場した。当時を振り返り「何をしたらいいのか分からない状況でかなりしんどかった」と吐き出した。5月には右ハムストリングを痛めて再離脱。その負傷が完治しないまま日本代表に招集された。
合宿では別メニュー調整が続いたものの11日に全体練習に合流。「日本代表のベースを改めて把握することができて、選手同士でサッカーの細かい話ができているのはポジティブ」とピッチ外の時間も有効活用している。
W杯で対戦するドイツ、スペインには世界トップレベルのアタッカーがいるだけに、プレミアリーグで鍛えられたDFの復帰は心強い。冨安は「W杯ではドイツ、スペインと同じ組。今やっている相手、アジアより数段レベルが上がる。普段プレミアでやっている経験値をチームに還元できればいい」と自信をにじませた。
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