東日本大震災の発生から12年となるのを前に、フィギュアスケート男子でオリンピック2連覇を果たした羽生結弦さん(28)が座長を務めるアイスショー「羽生結弦 notte stellata(ノッテ・ステラータ)」が10日、宮城県利府町で開幕しました。羽生さんが単独で滑ったのは、公演のタイトルにもなっている「ノッテ・ステラータ」と「春よ、来い」でした。過去にも取材してきた二つのプログラムに込めた思いからは、フィギュアスケーターとして、そしてプロとして、「3月11日」に向き合う姿勢が伝わってきました。【倉沢仁志】
イタリア語で「星降る夜」などと訳される「ノッテ・ステラータ」は、羽生さんの競技者時代を代表するエキシビション曲の一つだ。2月の東京ドームでの単独公演では10曲目に披露していた。今回、冒頭で滑ったのには、羽生さんの明確な狙いがあった。
「これは実際、『ノッテ・ステラータ』というプログラムを作っていただいたデービッド(・ウィルソン)さんと話をしながらオープニングを作っていったんですけど。流れ星のように今回のキャストのスケーターさんたちを見せていきたいという話をずっとしていて。僕が演じるのが『星降る夜』というもので、そこから星たちが降ってくるような感じでオープニングを作っている。『ノッテ・ステラータ』というプログラムと、その後に続くオープニングが、また一つのプログラムとして見える感覚で、僕自身もちょっと演技させていただいていました」
仙台市出身の羽生さん自身も被災した経験を持つ。12年前、避難所に向かう際、ふと見上げた夜空には、停電で周囲が暗くなる中、星がひときわ輝いていたという。
「空の星々は私たちのために輝いている」
「この魔法のような夜に、私はあなたへのセレナーデを歌う」
イタリア語の情緒的な歌詞が流れる中、羽生さんはイナバウアーや、ビールマンスピンといった柔軟性を存分に生かした技を披露した。さらに高く軽やかなディレードアクセル(意図的な1回転半ジャンプ)、そして美しい軌道のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷した。
初めて現場でこのプログラムを目にしたのは…
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