柔道の世界選手権ドーハ大会第2日の8日、女子52キロ級で東京五輪金メダルの阿部詩(パーク24)が決勝でウズベキスタン選手に勝ち、2大会連続4度目の優勝を決めた。男子66キロ級は東京五輪金メダルの阿部一二三(パーク24)と丸山城志郎(ミキハウス)がともに勝ち進み、昨年に続いて両者が決勝で対戦。
「思いきって自分らしい柔道をしたい」と今回の世界選手権に臨んだ阿部詩が、立ちはだかってくる強力な海外のライバルたちを次々と破ってみせた。
トーナメントの山場と見ていたのが、東京五輪決勝でも戦ったアマンディーヌ・ブシャール(仏)との準々決勝。「何度もやっている相手。簡単には勝てない」と警戒していたが、優位に試合を進め、最後は相手の襟をつかんでから大外刈りで一本勝ち。ブシャールに雪辱を許さなかった。
3月にブシャールが出稽古で日本を訪れた時は、ライバル同士では珍しく乱取りで手合わせしたという。「私のどこを封じようとしてくるのか、結構わかった」と阿部詩。こういう貴重な場を生かした研究能力の高さもこの選手の強みだ。
勝負を決めた相手の襟を持って仕掛ける技は、この大会とパリ五輪を見据え、新たに取り組んできたもの。「自分の柔道を強くするために取り組んでいると思うとワクワクしますよね」。成長を実感しながら身につけた技が効果的だった。
準決勝では東京五輪48キロ級優勝のディストリア・クラスニチ(コソボ)との金メダリスト対決にも完勝。両肩の手術から復帰したばかりの昨年は掲げられなかった目標が今は見え始めた。「五輪を連覇したい」。思いをはっきりとさせ、戦いを続ける。(ドーハ 小高広樹)
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