PGAツアー(米国男子ツアー)とDPワールドツアー(欧州男子ツアー)は対立していたLIVゴルフとの和解にあたり、新リーグを支援してきたPIF(パブリック・インベストメント・ファンド)から資金投入を受ける。サウジアラビアの人権問題への見解の違い等から、批判を繰り返してきたオイルマネー拒絶の態度を翻した形だ。
合意に際して新たに発足させる両ツアーのビジネスおよび権利を統括する新会社(名称未定)のチェアマンにはPIFの最高責任者ヤシール・アル・ルマイヤン氏が就任。チーフエグゼクティブオフィサーはPGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏が務める。また、ルマイヤン氏は今後の承認を経てPGAツアーの理事会メンバーにも入る。
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モナハン氏は6日、ツアーメンバー宛の文書に上記とともに、各団体同士で係争中の裁判の終了を宣言し、「PGAツアー、DPワールドツアー、LIVゴルフによる選手のリクルートを禁止する」と記した。また各団体の2023年シーズンは予定通りに進行し、終了後にLIV所属選手について「公平かつ客観的な」欧米ツアー再入会の道筋を構築するという。
昨年6月のLIVゴルフ発足前後、欧米ツアーから大物選手の引き抜きが活発化した際、プロスポーツチーム等への莫大なオイルマネー投入の動きを「スポーツウオッシング」と批判する声があった。2001年の同時多発テロ事件、18年のサウジアラビア人ジャーナリストの殺害事件等を例に挙げ、同国に向けられる厳しい視線は米国の一部で根強い。
モナハン氏は文書内で今回の合意により、PIFは「世界的にゴルフにポジティブな影響を与える活動への多額な資金援助を行う」ことを約束したと選手に通達。6日に「RBCカナディアンオープン」の会場で選手、報道関係者に行った説明で「私たちは互いが対立し、分裂しているよりも協力するほうが望ましいと気づいた。大きな視点で、双方の摩擦を取り除くことで前を向く方がより良くなる。広い視野で見たときに、ゴルフにこの緊張感があることが良いことでも持続可能なことでもない」とツアーにとっての新たな投資家を支持した。
突然の方針転換に疑問を呈する声は多い。「人々が私を“偽善者”と呼ぶであろうことも認識している。私はその都度の情報に基づいて、PGAツアーとツアーの選手たちのために闘う立場の人間として発言してきた。批判は受け入れる」と理解を求めた。
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