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J2秋田来季ライセンス不交付の可能性 リーグ側進まぬ新スタジアム整備問題視 - 河北新報オンライン

 J2秋田の岩瀬浩介社長は30日、秋田市のソユースタジアムで記者会見し、Jリーグ側から2024シーズンのJ1、J2のクラブライセンスについて、不交付の可能性があると通達されたことを明かした。

記者会見で経緯を説明する岩瀬社長

岩瀬浩介社長「チーム解散もあり得る」

 秋田は、2018年度にJ2クラブライセンスを申請する際、Jリーグの定める観客席を覆う屋根の整備など本拠地の「スタジアム基準」を満たしていなかったが、新スタジアムの整備構想が存在していたことで特例としてライセンスの交付を受けた。

 通達は今年5月26日付。JリーグはJ2ライセンス取得から5年経過し、いまだ新スタジアム整備が具体化されていないことを問題視した。独立機関のFIB(クラブライセンス交付第一審機関)による判定で来季のライセンスが交付されない可能性があると指摘した。

 岩瀬社長は「サポーターやクライアント、県民の期待に応えようと思っていたが、上を目指すことができなくなってしまう。最悪の場合、チームの解散もあり得る事態だ」と危機感をにじませた。ライセンス交付の可否は9月末に判明するという。

 Jリーグ側は、新スタジアム整備に向けたクラブチームの活動報告などに加え、秋田県と市にも整備への意向表明書の提出を求めた。

 県と市はいずれも6月30日までに、クラブを通じて書類を送付。市まちづくり戦略室の担当者は「交付をお願いするために経費面の支援や26年度の工事着手を盛り込んだ意向表明書を提出した。引き続きライセンス交付を前提に、スタジアム整備を進めていく」と話した。

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