5月14日に札幌で行われたプロボクシング興行で、出場したナイジェリア人2選手が、日本ボクシングコミッション(JBCJ)に申請、承認された選手とは別人の“替え玉”だった問題で30日、JBCは都内で実行委員会を開いた。2選手ともに日本国内に在留し、プロボクサーライセンスも所持していない「素人」だったことを発表し、興行をプロモートした元WBA世界スーパーライト級王者で平仲ボクシングスクール(BS)ジムの平仲信明会長が謝罪した。
今回、ナイジェリア選手招聘(しょうへい)に関し、所属選手の日本フェザー級1位リドワン・オイコラ(26)の個人マネジャーでセコンドライセンスを保持するタレントのボビー・オロゴン氏(50)が関与していると報告された。
平仲会長によると、オロゴン氏はナイジェリアのスポーツ省に近い関係者を通じ、ボクサー派遣を依頼し、ナイジェリア人への渡航費や報酬などは同氏が渡しているという。平仲会長とともにJBCの事情聴取も受けているものの、現在は私事でタイや中東に滞在しているとされる。JBCのセコンドライセンスを得ているため、今回の問題でJBC倫理委員会で何らかの処分が検討されることになる。
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