◆東京五輪 柔道女子52キロ級準決勝(25日、日本武道館)
女子52キロ級の阿部詩(うた、日体大)は、準決勝で前回リオ五輪銀メダルのオデッテ・ジュフリダ(イタリア)を延長戦の末に破り決勝に進んだ。初出場の阿部は初戦から順調に勝ち上がり、この階級では日本柔道初となる金メダルへ前進した。延長の途中には、指から出血し治療が行われたが動揺せずに勝利した。日本初となる兄妹五輪同日出場の兄・一二三(パーク24)も、男子66キロ級で準決勝に進んでいる。
詩の決勝の相手は、フランスのアマンディーヌ・ブシャールに決まった。ブシャールは準決勝を16秒で一本を奪い、体力に余力を残して勝ち上がった。ブシャールは詩が過去の海外勢との対戦で唯一の黒星を喫した相手。
◆阿部 詩(あべ・うた)2000年7月14日、神戸市生まれ。21歳。5歳で柔道を始め、兵庫・夙川学院中、高から日体大に進学。17年GPデュッセルドルフで、ワールドツアー史上最年少16歳で優勝。同年GS東京、世界ジュニア選手権、18年GSパリ、GS大阪優勝。20年GSデュッセルドルフ優勝。21年GSタシケント、GSカザン優勝。世界選手権は18年から2連覇。得意技は内股、袖釣り込み腰。159センチ。家族は両親と兄2人。
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