東京五輪大会第3日目となる25日、メダル獲得を期待されている有力選手が相次いで出場する。男子60㌔級の高藤直寿(パーク24)が金、女子48㌔級の渡名喜風南(パーク24)が銀と幸先のいいスタートを切った柔道は、男子66㌔級の兄、阿部一二三(パーク24)と女子52㌔級の妹、阿部詩(日体大)がそれぞれ登場し、兄妹による〝アベック〟金メダルを狙う。バドミントンの男子シングルスでは世界ランキング1位の桃田賢斗(NTT東日本)が1次リーグ初戦に臨む。
柔道は午前11時に日本武道館(千代田区)で開始。阿部一二三はリオデジャネイロ五輪出場を逃すも、2018年、19年の世界選手権を連覇。昨年12月に史上初となった五輪代表決定戦で、24分の激闘の末にライバルの丸山城志郎を倒して初の五輪切符をつかんだ。詩も今回が初の五輪となる。大舞台に向けて寝技や足技も強化してきた。女子52㌔級ではこれまで日本人が金メダルを獲得できておらず、初の栄冠を狙う。
武蔵の森総合スポーツプラザ(調布市)で午前10時から行われるバドミントン。桃田の試合は午後6時から予定されている。不祥事でリオ五輪を棒に振った桃田にとって、今回が初めて出場する五輪。競技復帰後には世界ランキング1位となるも、20年1月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて大けがを負った。さまざまな辛苦を味わい、日本の絶対的エースに成長した26歳は日本男子では初となる金メダルを目指す。男子シングルスでは常山幹太(トナミ運輸)が午前10時40分ごろ、女子シングスはリオ五輪で銅メダルに輝いた奥原希望(太陽ホールディングス)が午前11時20分からそれぞれ試合に臨む。
卓球の新種目、混合ダブルスで準々決勝に進出した水谷隼(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)組は午前11時から、パトリック・フランツィスカ、ペトリサ・ソルヤ組(ドイツ)と対戦する。サッカー男子の日本代表は午後8時、埼玉スタジアムで第2戦を迎える。対戦相手は1次リーグA組で勝ち点3で並んでいるメキシコ。日本は勝てば準々決勝進出が決まる可能性がある。
競泳は午前11時12分から予定されている女子400㍍個人メドレー決勝に大橋悠依(イトマン東進)が出場。午前11時スタートのテニスのシングルスでは、女子の大坂なおみ(日清食品)、男子の錦織圭(日清食品)の両エースが1回戦を迎える。このほか、午前8時半から始まるスケートボードの男子ストリートに、世界選手権覇者の堀米雄斗(XFLAG)が出場する。
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