
金メダル獲得に向けて、第5戦・アメリカ戦前の黒星は致命傷
東京五輪の開会式が行われる2日前の7月21日午前9時、福島あづま球場。今大会全体の“オープニングゲーム”としてプレーボールを迎えるのが、女子ソフトボールの日本対オーストラリアだ。 「日本は北京(五輪/2008年)で勝っていますからね。目指すのは金しかありません」 数年前から日本ソフトボール協会の三宅豊会長はそう見据え、3大会ぶりに復帰する今回のオリンピックで金メダルを獲得すべく、強化に力を注いできた。コロナ禍で無観客開催という状況で本番を迎える中、日本代表にとってポイントと見られているのが初戦のオーストラリア戦だ。 東京五輪では、これまでと大会方式が変わる。出場チームが8から6に減り、ページシステムといわれる敗者復活の制度はなく、リーグ戦方式で開催されることになった。すなわちリーグ戦で3位になると決勝に上がることができず、5試合目のアメリカ戦を前に星を落とすと致命傷になりかねない。 「ソフトボールはトーナメントの日程が後ろにいけばいくほど、200%の力を出さないといけない」 宇津木麗華監督はそう考え、とりわけ期待をかけてきた一人が「ソフトボール界の大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)」といわれる藤田倭だ。大谷と同じく投手と打者の“二刀流”でプレーする藤田は、2016年の日本リーグで最多勝、本塁打王、打点王の三冠に輝いた。投打で傑出した力を誇ることに加え、宇津木監督は体力面も評価している。
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スポーツ
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