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【菊花賞予想】コントレイルの偉業達成に期待 難解なのは“3番手” - netkeiba.com

 英国のセントレジャー競走を範とし、1938年に創設された「京都農林省賞典四歳呼馬」を前身とする長距離レースで、3歳クラシック競走の最終戦。菊花賞という名前になったのは1948年からで、以降は競馬場の改修工事で阪神開催となった1979年を除き、京都競馬場の3000mで歴史を積み上げてきた。

 3角にかけて設けられた最大高低差4.3mの坂がスタート直後と2周目の勝負処に待ち構える難コース。それでも、世代限定で行われる長距離戦らしく過去10年間で1〜3番人気馬は7勝2着4回3着4回。1番人気に限れば5勝2着1回3着2回と、複勝率は8割を記録している。

 不敗で勝ち進んできた◎コントレイルが史上8頭目となる三冠馬になることを期待したい。皐月賞のように追い込むこともできるが、基本的には好位で流れに乗って最後の瞬発力を生かすタイプ。それでも春シーズンの5戦はメンバー最速の上がりタイムを記録しているのだから、他馬は手も足も出せなかった。今回はバビットが勢いよく2周目の坂を登って下りることが想定されるが、それを射程圏内に入れて追いかけるのか、直線での瞬発力を引き出すためにマイペースを守るのか。絶好枠を引き当てた福永騎手の判断にも注目したい。

 ダービー2着馬がいない組み合わせなら、昨年の優勝馬の半弟で、ダービー3着馬○ヴェルトライゼンデが浮上する。2歳暮れのホープフルSコントレイルの2着だった。小柄な馬が多いドリームジャーニーの産駒にあっては馬格にも恵まれており、父譲りの力強い末脚が武器で、前走の神戸新聞杯では楽に抜け出したコントレイルが流したとはいえ、勝ち馬を上回る末脚で2着に追い込んだ。母マンデラはドイツの歴史的名馬マンデュロの半姉で独オークス3着馬。スタミナ勝負になれば浮上してきそうだ。

 3番手が難解だったが、悩んで結局▲サトノフラッグ。馬格に恵まれたディープインパクト産駒で、母はアルゼンチンの2冠牝馬。2歳時には東京競馬場芝2000mで2歳コースレコードを記録し、春シーズンには重馬場の弥生賞に勝っている。弥生賞以降がやや人気を裏切る結果が続いており、底を見せたのか、それとも成長途上なのかは判断に悩むところだが、早めにスパートできる自在性は今回の菊花賞では大きな武器になりそうだ。

 菊花賞エピファネイア産駒の△アリストテレスの前走は長く良い脚が使えることを証明した1戦でもあったし、△ヴァルコスも1度実戦を使われたことで良化しているはず。最後に△ディアマンミノルの名前もあげておきたい。3冠馬オルフェーヴル産駒で、祖母がオークス馬。本格化はもう少し先かもしれないが、上昇度は魅力だ。

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