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ラグビー日本代表 屈辱の60失点 アイルランドに“3D”で崩され、なすすべなく大敗 - スポニチアネックス Sponichi Annex

リポビタンDツアー   アイルランド・ダブリン ( 2021年11月6日    日本5ー60アイルランド )

<日本・アイルランド>後半、フィフィタがトライを決める(ゲッティ=共同)
Photo By 共同

 日本代表が欧州遠征初戦でなすすべなく敗れた。前半早々、アイルランド代表のWTBローにトライを許すと、この快足ウイングにディフェンスラインを何度もズタズタにされた。さらに、屈強なFWにショートパスでポンポンつながれて中央をこじ開けられた。10分すぎにはSHギブソンパークからWTBへコンウェーにキックパスをつながれ、2つ目のトライを奪われた。

 パワーとスピードとモールと細かいパスで縦に崩され、展開とキックで横にも崩され、ハイパントで高さでも崩された。3D(三次元)で攻められ、防戦一方。ほとんどボールを持たせてもらえず、時折訪れたアタックはすぐに手詰まりになり、キックは相手に渡すだけだった。

 10月のオーストラリア戦で課題になった反則も目立ち、前半終了間際にフッカー坂手がシンビン(10分間の一時退場)を受けた。前半だけで4トライを許し、0―29で折り返した。

 後半は大差を付けられてからボールが動き、1トライを返したものの、ワンサイドゲームの流れを覆せなかった。

 過去1勝10敗で今回の対戦を迎えた。唯一の勝利は、19年W杯1次リーグ。19―12で競り勝った。

 今年7月の再戦は31―39。7月の試合は一部の主力が、全英&アイルランド代表ライオンズに招集されて不在だったが、ほぼベストメンバーを組まれた今回は完敗した。60失点以上は、18年11月のニュージーランド戦以来(●31―69)。

 プロップ稲垣は、10月の合宿中に「結果が出なかったら、ののしってもらう方が楽。“こんな試合しやがって”とか、そういうレベルにいっていい」とファンに求めていた。敵地で厳しい現実を突きつけられた。

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