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甲府、鹿島の反撃を耐え抜き天皇杯決勝進出! J2勢8季ぶりの快挙 - SOCCER KING

 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会・準決勝が5日に行われ、ヴァンフォーレ甲府と鹿島アントラーズが対戦した。

 2014年のモンテディオ山形以来となるJ2勢の決勝進出を目指す甲府と、6年ぶり6度目の優勝を目指す鹿島が『県立カシマサッカースタジアム』で激突。ともにリーグ戦では不調のなか、直近の試合からは甲府が1人、鹿島が2人の先発を入れ替えて試合に臨んだ。

 序盤から鹿島がボールを握って押し込むなか、カウンターで少ないチャンスを生かしたい甲府は21分に決定機到来。長谷川元希の絶妙なスルーパスから抜け出した三平和司がシュートをゴール右下に流し込んだが、オフサイドで得点は認められない。

 対する鹿島は23分に甲府のゴールを脅かす。ディエゴ・ピトゥカの縦パスをアルトゥール・カイキがワンタッチではたき、浮き球スルーパスを供給。反応した鈴木優磨が右足を振り抜いたが、鋭いボレーシュートはわずかに枠の左へと外れた。

 試合の均衡が破れたのは37分、甲府が先制に成功する。浦上仁騎が自陣からピンポイントのロングフィードを供給し、宮崎純真が相手DFの背後を取ってボールを収める。宮崎は飛び出してきた相手GKクォン・スンテをかわし、無人のゴールへとボールを流し込んだ。

 甲府は自陣でブロックを敷いて鹿島の攻撃を耐えながら、攻撃時は前線に人数をかけて攻め込む。前半終盤に追加点のチャンスが訪れたものの生かすことはできず、甲府は1点リードで折り返す。

 ビハインドの鹿島はハーフタイムに2枚替えを敢行。アタッカーを増やして圧力を高めていく。67分には右から鈴木が送ったクロスにエヴェラウドが頭で合わせたが、枠を捉えていたシュートは相手GK河田晃兵の好セーブに阻まれた。

 押し込む時間が続く鹿島は84分、右サイドで獲得したフリーキックを関川郁万が頭で折り返し、ゴール前にいた仲間隼斗が押し込んでネットを揺らす。しかし、仲間のオフサイドで得点は認められない。

 その後も鹿島は甲府のゴール前に迫るが、甲府は最後まで体を張った守備を披露。甲府が1点を守り切り、クラブ史上初の決勝進出を果たした。決勝は10月16日に『日産スタジアム』で行われ、京都サンガF.C.対サンフレッチェ広島の勝者と対戦する。

【スコア】
ヴァンフォーレ甲府 1-0 鹿島アントラーズ

【得点者】
1-0 37分 宮崎純真(甲府)

【スターティングメンバー】
甲府(4-1-4-1)
河田晃兵;須貝英大、浦上仁騎、エドゥアルド・マンシャ;関口正大、石川俊輝、山田陸(83分 松本凪生)、荒木翔(73分 野澤陸);長谷川元希、宮崎純真(83分 鳥海芳樹);三平和司(73分 ウィリアン・リラ)

鹿島(4-1-2-1-2)
クォン・スンテ;広瀬陸斗(86分 キム・ミンテ)、関川郁万。三竿健斗、安西幸輝;名古新太郎(HT 仲間隼斗)、樋口雄太、ディエゴ・ピトゥカ、土居聖真(HT エヴェラウド);鈴木優磨、アルトゥール・カイキ(76分 松村優太)

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