阪神は30日、前川右京外野手(19)が「左上肢のコンディショニング不良」のため、2月からの春季キャンプは2軍スタートに変更すると発表した。復帰の見通しは不明。この日の沖縄・宜野座での先乗り合同自主トレはシートノックに参加せず、その後のフリー打撃や右翼での打球捕球には参加した。高卒2年目のホープで、激戦区の開幕右翼争いの有力候補だったが、まさかのキャンプイン直前の「離脱1号」となった。

1年目の昨季は、上半身のコンディション不良の影響で長期離脱。再起した昨秋の高知・安芸キャンプでは打撃力の高さが岡田監督の目に留まり、春季キャンプ1軍発進の内定を勝ち取った。指揮官は右の大砲候補・井上も含め「抜てきじゃなしに、普通に入れただけ。これはいけそうっていうね、そういう感じを持っていたんで」と大きな期待を寄せていた。無念の形で開幕右翼争いから後退。2軍から巻き返す春になる。

右翼争いはドラフト1位、森下翔太外野手(22=中大)も右脚を痛めて2軍発進。有力だった2人が抜け、バトルはさらに混沌(こんとん)としてきた。候補は井上の他、ミエセス、高山、島田、原口、板山らがひしめく。森下も早期復帰をうかがう。本命不在でゴングが鳴る。【古財稜明】

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