京都サンガのGK上福元(かみふくもと)直人(32)が前半45分、ジュビロ磐田の得点機阻止で一発退場処分となった。

試合は1人少なくなった京都が完敗し、12年ぶりにJ1復帰を果たした今季、公式戦5試合目で初黒星。J1リーグは1勝1分け1敗となった。

退場処分となったプレーは、0-1で迎えた前半40分に起きた。

京都は磐田のロングボールによる速攻から自陣左サイドを破られた。上福元はペナルティエリア外に飛び出し、オフサイドぎりぎりに抜けだした相手FW杉本健勇(29)に、体当たりで突破を阻止した。

井上知大主審(43)は1度は上福元にイエローカードを出したものの、VARチェックを経てオンフィールドレビューの結果、警告を取り消して決定的な得点機の阻止でレッドカードに変更。一発退場となった。最終的な判定まで約5分を費やした。

京都は代わってFW豊川雄太(27)をベンチに下げ、GK若原智哉(22)を投入したが、数的不利の後半は3失点した。

上福元は昨年、徳島ヴォルティスでJ1に34試合に出場した守護神。今季から京都に移籍し、開幕から3試合連続で先発し、特に前節セレッソ大阪戦は相手の決定機を好セーブで阻止し、この日も前半開始から相手シュートに好反応するなど調子はよかった。

京都の曹貴裁監督(53)は試合後の会見で「最初はオフサイドについてのVARかなと思った」と振り返りつつ「あのプレー自体は判定は受け入れるしかない。彼(上福元)はあのボールを狙いにいって、最終ラインに勇気もって出たのは評価してあげたい」とコメント。

「運も含めて自分たちの実力がなかった」と総括した指揮官は、後半22分には一時は1-2と詰め寄ったが、その1分後に失点して1-3となり、「3失点目が試合を決めてしまった。言葉にすると(試合の運びが)幼い。次につなげていかないといけない」と反省を忘れなかった。

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