競泳の日本代表選手らが、交流サイト(SNS)などで強化体制に不満の声を上げていた問題で、日本水連は15日、都内で選手やスタッフによるミーティングを開いた。

先月末まで福岡市で開催された世界水泳に出場した入江陵介主将、大橋悠依、池江璃花子らが出席した。

同大会で女子800メートルリレーに出場した五十嵐千尋(28)も、ミーティングに出席。「反省点を踏まえて今後どうしていくべきかというのを話しただけ。私から話すことはない。黙秘します」と話し、足早に会場を後にした。五十嵐は8日、X(旧ツイッター)上に「日本水連が選手に対してアスリートファーストではなくなってしまっていた」などと投稿していた。

また、男子50メートル自由形に出場の塩浦慎理(31)も「SNSで言ったような話もあるし、いろいろあった。別にもめたとかではないです」と、話すにとどめた。

日本は、母国開催の世界選手権で銅メダル2個の惨敗。また、数々の五輪メダリストを育て上げ、9~10月の杭州アジア大会にもコーチとして参加予定だった平井伯昌氏(60)が辞退届を提出したことも判明。パリ五輪1年を切り、早急な立て直しが求められる時期に、「内紛」が勃発している。