PK戦の末に新潟を下した川崎F [写真]=金田慎平
天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会・準々決勝の4試合が30日に行われた。
アルビレックス新潟と川崎フロンターレの一戦は、序盤から両チームが鋭い攻撃を繰り出す展開に。川崎Fがやや押し気味にゲームを進めていたなか、30分に谷口海斗がドリブル突破から強烈なシュートを突き刺し新潟が先制に成功。1点ビハインドで後半に入った川崎Fは68分、家長昭博のクロスに瀬古樹が合わせ試合を振り出しに戻す。その後は両チームとも決め手を欠き、試合は延長戦に突入した。
1-1のまま迎えた108分、左に開いた小林悠がゴール前に低いボールを送ると、これをキープした山田新が右足でグラウンダーのシュートをゴール左下隅に蹴り込み、川崎Fが逆転に成功する。このまま試合終了かと思われた延長後半アディショナルタイム、新潟は右からの長いクロスに早川史哉がヘディングで合わせ土壇場で2-2の同点に追いついた。PK戦では4人が成功した川崎Fに対し、新潟は3人目と5人目のキックが相手GKチョン・ソンリョンにセーブされ失敗。PK戦を4-3で制した川崎Fが2シーズンぶりのベスト4進出を決めた。
2大会連続でベスト8に進出したアビスパ福岡は、湘南ベルマーレと対戦。試合は4分に鈴木章斗が巧みな反転から豪快なボレーシュートを突き刺し湘南が先制。対する福岡は44分、敵陣内でボールを奪取すると、細かいパス交換から最後は山岸祐也が流し込み試合を振り出しに戻した。後半に入り67分、福岡はドリブルで持ち上がった井手口陽介がボックス内左へ送り、最後は山岸がGKとの1対1を制しネットを揺らす。その直後にはボックス内で山岸のパスを受けた佐藤凌我がシュートを決めリードを2点に広げた。試合はこのまま3-1で終了し、福岡が初のベスト4進出を決めた。
ベスト8に残った唯一の“J2勢”ロアッソ熊本は、ホームにヴィッセル神戸を迎えた。両チームが積極的な入りを見せた一戦は、互いにゴール前に迫るシーンを多く作るも、相手守備陣の集中した対応に遭い無得点のまま後半へ。60分、熊本は大本祐槻が右サイドから切り込みゴール前へパスを送ると、これを収めた平川怜が冷静に流し込みリードを奪う。対する神戸は87分、右からのクロスがゴール前でルーズボールになると、最後はジョアン・パトリッキが頭で押し込み、土壇場で同点に追いついた。
延長戦も緊迫した展開が続くも、両チームともに勝ち越しゴールを奪えず、試合はPK戦に突入。互いに1本ずつを失敗し迎えた神戸の4人目、大崎玲央のキックは無情にも枠の上へ外れる。その後は全選手が冷静にネットを揺らし、PK戦を4-3で制した熊本がクラブ史上初のベスト4進出を決めた。
柏レイソルと名古屋グランパスの一戦は、序盤から両チームが相手ゴールに迫るも互いにフィニッシュの精度を欠きスコアレスで前半が終了。スコアが動いたのは69分、ボックス内右でマテウス・サヴィオからのパスを受けた戸嶋祥郎が右足を一閃。強烈なシュートがゴール左下に突き刺さり柏が先手を取る。その後は名古屋が攻勢を強めるも、90+2分に前線で相手のミスを拾ったM・サヴィオが右足で豪快にネットを揺らし柏がリードを広げた。試合はこのまま終了し、柏が2017年以来6年ぶりのベスト4進出を決めている。
準々決勝の試合結果と準決勝の組み合わせは以下の通り。
◼︎準々決勝
アルビレックス新潟 2-2(PK:3-4) 川崎フロンターレ
アビスパ福岡 3-1 湘南ベルマーレ
ロアッソ熊本 1-1(PK:4-3) ヴィッセル神戸
柏レイソル 2-0 名古屋グランパス
◼︎準決勝
▼10月8日(日)
川崎フロンターレ vs アビスパ福岡
ロアッソ熊本 vs 柏レイソル
◼︎決勝
▼12月9日(土)
会場:国立競技場/東京
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