(10日、第105回全国高校野球選手権記念大会1回戦 明豊8―9北海=延長10回タイブレーク)
亡き友が打撃投手をしてくれた。だから甲子園でも打てないわけがない――。明豊(大分)は10日、特別な思いで北海(南北海道)との初戦に臨んだ。延長で敗れたが、打線は鋭い振りで8点を奪い、天国の仲間に練習の成果を示した。
鋭く曲がる変化球が放たれた瞬間、甲高い木製バットの音が響いた。真夏の日差しが照りつける大阪府豊中市内の球場で8日、本番に向けた打撃練習が行われた。相手は、選手たちが「孝成のマシン」と呼ぶ1台の打撃練習マシン。大分県からトラックとフェリーで運ばれ、下部のプレートに「吉川孝成(こうせい)」と記してある。
明豊の捕手だった吉川孝成さん。昨夏の甲子園から戻り、新チームになった直後の2022年8月下旬の練習試合。当時2年の彼は、打者がファウルチップした球を鎖骨付近に受け、拾おうとして倒れた。一時は心肺停止に。その場にいた関係者による心肺蘇生やヘリ搬送で命をつないだが、意識が戻らず病室で寝たままの状態が続いた。球に当たったことで、元々あった脳動脈瘤(りゅう)が破裂した可能性があるという。
「声は聞こえる。届くはずだ…
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