天皇杯準々決勝4試合は7日、各地で4試合が行われる。J2降格の危機が迫るリーグ戦17位ヴィッセル神戸は、逆転優勝を狙う4位鹿島と対戦。C大阪と広島は、今季3冠獲得の可能性があるチーム同士の対決となる。11月開幕のW杯カタール大会のため、今大会は準決勝が10月5日、決勝は同16日に前倒し開催となる。
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この期に及んで、神戸は真っ向から2冠獲得を目標に設定できなかった。6日に取材対応した吉田監督は「決して軽くは見ていない」と、3大会ぶりの優勝が懸かった天皇杯にベストを尽くす構えは見せた。
一方で「現実的に残留が一番、自分たちの大事なところ」と、改めてJ1残留が最優先事項だと発言。競争を促すためにも「出ていない選手にもチャンスを与えたい」と、FW藤本ら控え中心の先発になることを示唆した。故障で離脱中のMFイニエスタやFW大迫も欠場が続くとみられる。
残留争いの直接対決となった3日の京都戦で完敗。吉田監督は「ダメージは非常に大きかった。(選手には)同じ失敗を繰り返さず、戦っていこうと伝えた」。自動降格圏17位に沈み、8試合を残すリーグ戦はもう落とせない。中2日の10日には名古屋戦を控え、神戸は二兎(にと)を追う余裕はまったくない。
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