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箱根駅伝連覇を狙う青学大 メンバーから外れた主将の宮坂大器が決意表明「最後までチームを盛り上げます」 - スポーツ報知

 第99回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年連続7度目の優勝を狙う青学大の駅伝チームが15日、東京・渋谷区の青山キャンパスのガウチャー記念教会前で行われた壮行会に参加した。原晋監督をはじめスタッフと12月10日に決まった登録メンバーが出席(一部選手は授業の関係で欠席)。今月上旬に千葉県内で行われたメンバー最終選考合宿で練習メニューをほぼ完璧にこなしながらも、惜しくも登録メンバーから外れた主将の宮坂大器(4年)も壇上に上がり、選手代表としてあいさつした。

 「力及ばず登録メンバーに入ることができませんでしたが、大会当日までサポートとしてチーム優勝の力になりたいと思っています。出雲駅伝(10月)、全日本大学駅伝(11月)では駒大に圧倒されましたが、青学大も流れが良くなってきました。主将として最後までチームを盛り上げます」と凜(りん)とした表情で話した。最後に一礼をすると、約1000人が集まった学生、付属の高校生、教員、職員から大きな拍手が送られた。

 その後にあいさつした副将の横田俊吾(4年)は「優勝して原監督とキャプテンの宮坂を胴上げしたい」と力強く語った。

 学生3大駅伝で恒例となった原監督の大作戦シリーズ。今大会に向けては「ピース大作戦」を発令した。

 「今年はロシアによるウクライナ侵攻があり、今なお終わっていません。コロナ禍も終息していません。世界中に平和が訪れることを強く願います。箱根駅伝もサッカーW杯もスポーツは平和であってこそ選手は輝くことができます。平和であってこそ箱根駅伝が行われることに感謝して『ピース大作戦』で臨みます」と原監督は真面目な表情で意図を説明する。

 今季初戦の出雲駅伝では「パチパチ大作戦」を発令。「コロナ禍の影響で大声の応援は難しい状況ですが、懸命に走るすべての学生ランナーにパチパチと大きな拍手を送ってください!」と意気込んで出雲路に臨んだが、4位に終わった。

 第2戦の全日本大学駅伝では「プライド大作戦」を発令。「それぞれのチームがプライドを持つ。青学大は昨季の箱根駅伝王者というプライドをかけて勝ちにいきます」と挑んだが、3位にとどまった。

 出雲駅伝、全日本大学駅伝と、いずれも大会新記録で2冠を達成した駒大に完敗。しかし、最終戦にして最高峰の箱根駅伝では巻き返しに自信を見せる。この日、壇上で「思うように行かない時期もあったが、12月になって調子が上がってきた。前回と同じ気象条件ならば、前回の大会記録(10時間43分42秒)を更新できる」ときっぱり話した。

 平和に感謝し、平和を願うピース大作戦には、もうひとつの意味がある。

 「アンカーは2連覇を示すピースサインで優勝のゴールテープを切ってほしい。2位のピースにならないように」と原監督は笑顔を交えて話した。

 出雲路、伊勢路では大作戦が不発に終わったが、箱根路では「ピース大作戦」の完遂を目指す。

 第99回箱根駅伝には前回優勝の青学大をはじめシード10校、予選会を突破した10校、予選会で敗退した大学の選手で編成される関東学生連合(オープン参加)の計21チームが出場する。

 出雲駅伝と全日本大学駅伝を圧勝した駒大と、箱根で圧倒的な強さを誇る青学大が優勝候補に挙がる。出雲駅伝と全日本大学駅伝でいずれも2位の国学院大、戦力が充実する順大、最多14回の優勝を誇る名門の中大、前々回で優勝まであと一歩に迫った創価大、爆発力のある東京国際大なども優勝争いに加わる力を持つ。伝統の継走は今回も熱戦となることだけは、間違いない。

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