12月13日(火)東京・有明アリーナにて見事11ラウンドKOで4団体王者となった井上尚弥(29=大橋)、試合後の会見に出席した顔は綺麗で、試合前とは変わらない様子だ。一方バトラーは鼻の上部は切れ、やや顔を腫らし登場した。
アグレッシブに攻撃した井上に対し、ガードを固めたバトラー。パンチの差も歴然で米ボクシングデータの『コンピュボックス』のツイッターではパンチ数とヒット数の驚きのデータを公開。井上の151発のヒットに対しバトラーはわずか38発だった。
【フォト】両者のパンチヒットデータと、両者の試合後の顔、ノーガード戦法の様子も
『コンピュボックス』のツイッターでは「151発のパンチのうち、36%がパワーパンチ」とし「そのうちボディは59発というザ・モンスターの一方的な打撃戦だった。 バトラーの攻撃は少なく、全ラウンドで一桁、全試合で38発のパンチを当てた」と発表した。
1ラウンドに至っては井上の10発のヒットに対しバトラーは0と言う結果だった。
バトラーは固いガードで手を出さないため、井上は6Rから8Rにかけノーガードで挑発。ロイ・ジョーンズJrのように両手を背中に組んでも見せた。ノーガードの井上に打ってきたバトラーにスウェーやスリッピングでかわし、ディフェンスのテクニックも見せた。
井上はノーガードになった理由を「本当に勝つ気があるのかと。そう言うボクシングをしてくるのは重々承知ではいたんですけれど、あまりにも手を出してこないと言うのは自分の中ではどうなのかなと。ちょっとバトラーを引き出すために、形で挑発した」とし怪我も「特になかった」語った。
バトラーは試合後「臆病な奴だと思われたくなかったので、ガードで固めていこうとは思わず、積極的に戦っていきたいと思った。右で来た時には反対側で対応するなどしたが、うまくいかなかった。かなり良いボディをもらった」と語っている。
ノーガードで戦った7R、井上が出した右のボディストレートに左フックをカウンターで合わせたバトラー、しかし、その左が当たるとほぼ同時に井上の2発目の左ボディがヒット、バトラーの動きを一瞬止めている。バトラーのカウンターの1発に2発入れるほどの高速ぶり、バトラー陣営が井上のディフエンスの甘さを指摘したが、逆に上手さを見せつけられた形となった。
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