マックス・フェルスタッペンの“最速が最高ではない”新世代F1マシンでの王座 - F1-Gate.com

マックス・フェルスタッペンは、2022年に圧倒的な強さで2回目のF1ワールドチャンピオンを獲得した。しかし、ポール・トゥ・ウィンの少なさは新世代F1マシンの新たなトレンドを示している。

マックス・フェルスタッペンは、シーズン最多の15勝という新記録を樹立。ポールポジションは7回だった。これは最速の車が最も多くのレースで勝ち、ポールポジションが最速の車を示すというこれまでの傾向を考えると目指しいスタッツだ。

マックス・フェルスタッペンがシャルル・ルクレールよりも優れた車を手に入れたのは夏休み後であり、その後9レースで7勝を挙げたが、その期間のポールポジションは4回だった。そして、実質的にフェルスタッペンがタイトルを決めたのは、その優位性を確立するずっと前だった。シーズンの約半分は最速のマシンで勝ったわけではない。
「実際には最速ではなく、戦略や一貫性が優れていたときにかなりの数のレースで優勝した」とマックス・フェルスタッペンは語る。

「ある時点で最速の車を手に入れて少し楽になった。常にあらゆるリスクを負う必要がなくなった」

マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールの両方が、フェルスタッペンのタイトルを獲ると意識したのは第12戦のF1フランスGPだったと語っている。その時点では、レッドブルがフェラーリよりも明らかに優れているとは言えなかった。フェルスタッペンは63ポイントのリードと7回の勝利を収めたにもかかわらず、ポールポションは3回しか獲得できていなかったことかれもそれは強調される。

もちろん、マックス・フェルスタッペンはこれらすべてのレースを自力で劣勢から勝ち取ったわけではない。スペインとアゼルバイジャンでフェラーリは貧弱な戦略と信頼性問題で負け、フランスではシャルル・ルクレールが自滅した。そして、2022年の前半戦で、レッドブルRB18がフェラーリF1-75よりもバランスが優れていた時期もあった。

しかし、シーズン前半、勝利数とポイントのアドバンテージが彼の車の現実と最も相反していたとき、マックス・フェルスタッペンが新世代F1マシンの「美しい」面と呼ぶものに頼った。

特にそれはサウジアラビアでの彼の今年の最初の勝利の鍵だったが、イモラでのスプリントレースでの勝利を掴むのにも役立った。

「シーズンのほとんどで、1周で最速のマシンはなかった」とマックス・フェルスタッペンは語る。

「これらの新しいマシンは非常に興味深い。なぜなら、以前はマシンを追い抜くのが非常に難しいことを知っていたので、予選に本当に集中していた」

「たとえ予選が素晴らしくなくても、良いレースカーを持っていれば、戦うことができ、実際に追い抜くことができる」

「それが新しい車の美しい面だ。昨年、予選で問題があり、競争力が低いという問題があったら、今年のように多くのレースに勝つことはできなかっただろう」

「今年はポールポジションが素晴らしかったけど、必ずしもレースに勝てるとは限らなかった」

マックス・フェルスタッペンは、この恩恵を受けて他のレースにも勝ち続けた。

F1ハンガリーGPでは、フェラーリが勝利を捨てたのか、圧倒されていたかに評決することを決してできない展開だったが、フェルスタッペンは10番グリッドから優勝。過去のマシンではそれは難しかっただろう。

F1ベルギーGPでは14番グリッドから勝利。これはスパでの彼と彼の車の優位性であったが、これらの特徴はイタリアと米国でもほぼ確実に助けになった。

「彼のドライブのいくつかはこの世のものとは思えないものだったし、彼の今年の功績は大きな評価と称賛に値する」とレッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは語る。

「彼は今年、際立っていた。もちろん、それは常にチームへの貢献に終わりますが、彼はすべてのパフォーマンスを引き出したと思う」