大谷効果が抜群だ。ドジャースが、またも高額年俸選手の補強に動いた。大リーグ公式サイトは22日(日本時間23日)、通算64勝のジェームズ・パクストン投手(35=レッドソックスFA)と1年、約1200万ドル(約17億4000万円)で契約合意間近と報じた。大谷翔平投手(29)が10年7億ドル(契約時のレートで1015億円)で契約を結んだが、年俸の97%を後払いに回したことで、立て続けの大型契約が可能になった。

今オフのド軍は、投手最高年俸の12年3億2500万ドル(約471億円)でオリックスから山本由伸を獲得した。レイズからトレードで加えたタイラー・グラスノーとは5年総額1億3500万ドル(約196億円)で契約延長した。ビューラー、ミラーら全員が右腕だった先発ローテーションに左腕パクストンを加え、厚みを持たせた。

これで山本含め2桁勝利経験者だけで5人になる。若手のシーハンらで6人目を競わせれば、山本が慣れた6人でローテを組める。故障から夏場の実戦復帰が期待されるカーショーとも再契約すれば、さらに余裕が生まれる。

パクストンは昨季7勝で17~19年には3年連続2桁勝利を挙げている。21年に左肘の内側側副靭帯(じんたい)の再建手術を受けて22年を全休し、昨年5月にメジャー復帰。9月に右膝炎症で戦線離脱するまでに19試合に登板し、復活を印象づけていた。

16日に外野手ヘルナンデスと1年2350万ドル(約34億1000万円)で契約したド軍は、今季の課税対象の年俸総額が約3億1300万ドル(約454億円)となり、メッツを抜いて30球団で1位となる可能性も浮上している。