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【Match Report】SAMURAI BLUE、インドネシアに勝利、2位でAFCアジアカップ16強へ進出 - JFA.jp - 公益財団法人 日本サッカー協会公式サイト

【Match Report】SAMURAI BLUE、インドネシアに勝利、2位でAFCアジアカップ16強へ進出

日本代表は1月24日(水)、AFC アジアカップ カタール 2023グループステージ最終戦でインドネシア代表と対戦。上田綺世選手(フェイエノールト)の2ゴールなどで3-1の勝利を収めて2勝1敗とし、グループD2位で16強進出を決めました。

この結果、日本は1月31日(水)のノックアウトステージ1回戦のラウンド16でE組1位と対戦します。対戦相手は25日(木)に確定します。

イラクに敗れて1勝1敗とし、引き分け以上で2位での16強進出が決まる日本は、第2戦からGK鈴木彩艶選手(シントトロイデンVV)、遠藤航選手(リバプールFC)、久保建英選手(レアル・ソシエダ)以外の8人を変更。上田選手を前線中央に右に堂安律選手(SCフライブルク)、左に中村敬斗選手(スタッド・ランス)、中盤は遠藤選手をアンカーに、インサイドハーフ右に久保選手、左に旗手怜央選手(セルティック)を配し、最終ラインは右から毎熊晟矢選手(セレッソ大阪)、冨安健洋選手(アーセナル)、町田浩樹選手(ユニオン・サンジロワーズ)、中山雄太選手(ハダースフィールド・タウンFC)を起用して臨みました。

一方、1勝1敗の勝ち点3で日本と並び、初の16強進出がかかるインドネシアは、元韓国代表のシン・テヨン監督の下、1-0で勝利したベトナム戦から先発変更を1人に留めて5-4-1で守備を固め、攻撃では両サイドが上がって3-4-3の布陣をとります。

しかし、日本は立ち上がりから鋭い出足で相手を押し込み、開始早々に右サイドでのテンポの良い展開から最初の得点機に。毎熊選手からパスを受けた堂安選手がペナルティエリア右へ流れた上田選手へパスを通すと、上田選手が相手DFに倒されてVARチェックによりPKを獲得。これを上田選手がゴール右へ蹴り込んで前半6分で日本が先制しました。

動きも良く、攻守にリズムが出た日本はボールを保持して攻撃を続け、試合を優勢に進めます。

インドネシアは日本のサイドバック裏のスペースを狙ってボールを送り、あるいは中盤からサイドへ振って攻撃を試みますが、日本は守備の意識も高く、素早くボールを奪い返して主導権を渡しません。

1-0のリードで前半を折り返すと、引き分けに持ち込めばグループステージ突破の可能性があるインドネシアが後半の立ち上がりから激しく競り合う姿勢を見せます。しかし、日本は51分に追加点を奪います。

左サイドでボールを持った中村選手を堂安選手が追い越し、ペナルティエリア左でパスを受けてゴール前にクロスを送ります。すると、逆サイドで捉えた上田選手が右足で合わせてゴールネットを揺らして2-0としました。

日本は直後にも右サイドの仕掛けから堂安選手がシュートを狙い、その後も62分、64分と相手ゴールを脅かしますが、ゴールを割ることはできません。

日本は68分に南野拓実選手(ASモナコ)と前田大然選手(セルティック)を投入。すると、直後に前田選手と久保選手が鋭いカウンター攻撃で相手ゴールに迫り、80分には終始積極的な攻撃参加を見せていた毎熊選手がミドルレンジから狙います。

インドネシアは長身のエルカン・バゴット選手をFWに投入するなど得点機を探り、激しく競り合う姿勢を見せますが、日本は攻め手を緩めません。

86分に伊東純也選手(スタッド・ランス)を送り込むと、その直後に3点目が生まれます。右サイド深くに切り込んだ伊東選手が中に折り返すと、上田選手が相手DFに囲まれながら受けて鋭くターン。右足を振るとシュートは相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、日本が3-0とリードを広げました。

日本は後半アディショナルタイムに、粘るインドネシアに左サイドのロングスローをゴール前に入れられ、ファーに流れたボールをサンディ・ウォルシュ選手に押し込まれて1点を返されましたが、最後まで攻勢を維持して2勝目を挙げ、勝ち点を6としました。勝ち点3のインドネシアは25日のグループEとグループFの結果次第で突破がきまります。

なお、グループDのもう1試合では1位突破を決めているイラクがベトナムに3-2の逆転勝利を収めて3戦全勝。ベトナムは3敗で4位に終わり、大会敗退となりました。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
前節敗れた後の試合でしたが、成果と課題をチームの中で共有をして次の試合に向かっていくために良い振り返りをして、次への最善の準備をした結果、選手たちが100%を出して思い切りプレーすることがチームとしてできたと思います。特に試合の入りは気をつけてアグレッシブに入っていこうと選手たちが前節の経験を生かしてくれたことでPKと、その後のゲームコントロールにつながったと思っています。前線の選手からのプレッシャーの掛け方があってこそのDFラインの最終的なプレーです。チームとして攻撃で圧力をかけられたこと、前線からのプレッシャーを速い切り替えと高い強度でチームとしてできたことがよかったと思います。
インドネシアも非常にいいチームで、個々の力もあり、戦術的にもシン・テヨン監督が素晴らしいチーム作りをしています。その中で、我々の選手たちが覚悟を持って心の準備をしてくれたことが結果につながりました。課題は、全てのプレーでもっとクオリティを上げなければいけないですし、相手に構えた守備をされる中でDFラインからのビルドアップのクオリティを高めて、中央、サイドからの攻撃をバリエーション多くできるようにしていきたい。守備では最後にロングスローのパワープレーで失点したので、無失点でゲームを終えられるように、いい守備からいい攻撃を、勝った上で課題として次に向かっていきたいです。ノックアウトステージにはどのチームも力があるからこそ出てきます。覚悟して戦わなければなりません。優勝を争って、より高いレベルで試合ができると思います。アジアのレベルの高さをファンやサポーターに見ていただきながら、試合を展開できればと思っています。

GK #23 鈴木彩艶 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
最後の失点のところは少し悔しいですが、次につながる勝利です。自分としては内容をよくしていきたいですし、失点を無くせたら一番です。自分の武器であるクロスに対するアタックとそこからチャンスをつくっていくところは、もっともっと出していきたいです。改善するところは改善していきたいですし、苦しいときにチームを救えるプレーがしたい。逆にそういうプレーがないことが一番ですが、そういうときに力を発揮できるように、しっかり振り返って、次はノックアウトの戦いが始まるのでいい準備したいです。

DF #16 毎熊晟矢 選手(セレッソ大阪)
自分がいいタイミングで走ればボールが出てくるというのは練習からわかっているので、試合に入ったときはいいタイミングで抜け出すことを常に意識しています。いつも通りのプレーができたと思います。堂安選手はボールを持ったら何でもできる選手ですし、前を向けるので、選択肢を増やすことや、今日は久保選手も加わった3人目の動きはすごく意識して入りました。相手がいろいろな変化を加えてきますが、後ろの4人は常にコミュニケーションを取って、自分たちの守備をとまずは心がけてやっていました。前後半通して90分やれたと思います。ミーティングでいろいろな選手から意見が出て、より危機感をチームとして持てたと思いますし、より一つになって戦える要因になったと思います。

DF #22 冨安健洋 選手(アーセナル/イングランド)
突破を決めたことはポジティブに捉えたいです。後ろの選手が前の選手に「行っていいよ」という姿勢と声を見せないとチームとして勢いも出ないので、そういう意味では町田選手と一緒にしっかりやれたと思います。先の2試合ではやるべきことをやっていなかった。だから結果も内容も伴っていなかった。いいときは全体がコンパクトです。今日の試合は相手どうこうより、本当に自分たちにフォーカスして自分たちが何ができるのか、何をしないといけないのかというところを表現しないといけませんでした。その中で結果がついてきたので、ただ通過しただけではなくて、次につながる試合だったと思います。

MF/FW #6 遠藤航 選手(リバプールFC/イングランド)
入りからよかったと思いますし、最後まで集中を切らさず、切り替えやプレッシングも含めてみんなよくやっていたと思うので、今日みたいにしっかり前向きにアクションを起こしていきながら、攻守において戦っていくことは非常に重要です。今日はボールを失った後の切り替えも良かったので、そこが全てだったと思います。みんな前の選手から後ろのセンターバックも含めてよかったと思いますし、球際の部分や運動量も含めて、自分たちがやるべきことをしっかりやった結果が勝利につながったと思います。アンカー気味にプレーして、しっかり自分のところで奪い返すことは意識していました。セカンドを拾うところも含めて運動量を多くやれたので、続けていければいいです。

MF/FW #9 上田綺世 選手(フェイエノールト/オランダ)
前の試合に出た課題やうまくいかなかったところを、ある程度改善できたと思います。とにかく勝てて良かったです。PK獲得の場面は堂安選手と細かく話していて、話していた通りに出せました。パスを受けるところも(タイミングを)合わせられましたし、そういうプレーが出てくると次々と合ってきます。先制点としても意味あるものでしたが、オフェンスの目線で見ても意味のあるゴールだったと思っています。入りは課題でしたし、FWや前の選手には攻守で勢いを持たせられるところがあると思います。(2点目は)カウンターがチャンスになっていましたし、堂安選手が前を向いたときに裏へ抜ける準備はできていました。うまく人を見ながら流動的に動いて、僕らにとってやりたかった形をゴールにできたのは良かったです。

MF/FW #10 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
試合に出ていなかった選手にとってはチャンスでもある状況で、何とか活気づけようと、そういう声かけは自分自身もピッチに立ってしていましたし、アピールした選手が多いんじゃないかと思います。ワールドカップで通用した日本の良さは、しつこい守備、奪ってからのカウンターで、今日も2点目はそうでした。プレスバックはベースで、今日の自分のプレーが良かったというよりも、1、2試合目が良くなかったという感覚です。全選手がクオリティを出せれば、今日のようなゲームがベースであるべきですし、僕たち、出ていなかった選手が起爆剤となるようにピッチで表現できていました。そこに南野選手や伊東選手など途中から入ってくる選手のクオリティの高さは頼もしさしかなかったですし、優勝するべきチームだなと改めてピッチに立って思っていました。

MF/FW #13 中村敬斗 選手(スタッド・ランス/フランス)
(ポストに当てたシュートは)入ったと思いました。久保選手からループパスをもらって切り返し、打って弾いてという流れで、どフリーだったので決めたかったですが、チームとして勝てたのが一番大事なので良かったです。記録はあまり気にしていなかったので、まずはチームがベスト16に進んだことがうれしい。左サイドで特に後半は、中山選手、旗手選手といい連係を見せられたかなと思います。ベトナム戦ではゴールを決めましたが、ボールに触った数やチャンスに関わる数は今日の方が多かったかと思いますし、やりやすかったです。

MF/FW #20 久保建英 選手(レアル・ソシエダ/スペイン)
前半やり過ぎて後半疲れてしまいましたが、前半の感じでいけば徐々にコンディションも上がってくると思いますし、前半の出来には個人的には満足しています。芝の状態が良くなくてゴロのパスが相手に取られることがあったので、できるだけ途中から出せる時は浮かしてラストパスを出すようにして、2本とも思った通りうまくいきました。中央では相手のプレッシャーに関係なく、一人でうまく運べないところあったので、もう少し球離れを早くするべきでした。みんなのコンディションが徐々に上がりつつあります。次は中6日なのでしっかりいい準備したいと思います。

シン・テヨン インドネシア代表監督
まず日本チームを祝福したいと思います。日本は強く、パフォーマンスもとても良かった。特に良い攻撃の選手が多くいてハイプレスも上手く、プレッシングがとても強いので我々がボールを保持していてもボールを失って、カウンター攻撃を受けてしまいます。我々には若い選手が多く、経験不足ということもあって、ボールを奪い返してもそこからプレーを展開するのはとても難しく、選手間の連係を取るのが難しかった。ですが、我々の選手たちは良くやってくれたと思います。彼らには感謝したいです。

YouTube(AFC):#AsianCup2023 | Group D : Japan 3 - 1 Indonesia

AFC アジアカップ カタール 2023

大会期間:2024年1月12日(金)~2024年2月10日(土)

グループステージ
第1戦 1月14日(日) 14:30[現地時間] ◯4-2 vs ベトナム代表
第2戦 1月19日(金) 14:30[現地時間] ●1-2 vs イラク代表
第3戦 1月24日(水) 14:30[現地時間] ◯3-1vs インドネシア代表

ノックアウトステージ
ラウンド16 1月31日(水) vs グループE1位

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