高校生3人が粘り見せ健闘
熊本は高校生3人が区間10位台と健闘した。18位で目標の8位以内入賞には届かなかったが、先頭争いや中盤の盛り返しと粘りを見せた。
1区(7キロ)は5位までが区間記録を上回る高速レースとなった。●山一颯(九州学院高2年)は懸命に上位に食らい付き14位。区間3位以内を狙っただけに「序盤に積極的に前を狙ったことで少し脚を使いすぎてしまった」と唇をかみしめた。
4区(5キロ)の正岡優翔(熊本工高3年)は冷静なレース運びで後半にかけて徐々にペースを上げた。残り1キロ付近で3人の集団を一気に抜き去った。木村龍聖監督(開新高教)は「持ち味のスピードを生かしてくれた」と評価。本人は「まだまだ後半のペースを上げられたと思う」と振り返った。
水野夢大(九州学院高3年)は「長距離の苦手意識を克服したい」と高校生最長の5区(8・5キロ)を志願。「チームのために一人でも多く追い抜く」と単独走で強い向かい風に立ち向かい、残り2キロ以降で2人を抜いた。チームトップの区間11位で三つ順位を上げた。
正岡は城西大、水野は東海大に進学予定。水野は「自分を律した練習で弱点を克服して、1年生で箱根駅伝を走りたい」と意欲を示した。(野村拓生)
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