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川崎F 悲願アジア初制覇へ 三重苦“高温多湿&過密日程&コロナ”打ち勝つ― スポニチ Sponichi Annex サッカー - スポニチアネックス Sponichi Annex

蔚山戦の前日会見に臨んだ鬼木監督(左)と谷口(C)川崎フロンターレ
Photo By 提供写真

 日本から4チームが参加するアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は、東地区の1次リーグが15日に開幕する。新型コロナウイルスの影響により東南アジアでの集中開催。I組の川崎Fはマレーシア、H組の横浜はベトナム、F組の浦和とJ組の神戸はタイと高温多湿な気候に加え、神戸を除いて中2日で6試合が続くハードな戦い。J王者の川崎Fはチャーター便を用意し、入念な体調管理を行うなど対策に工夫を凝らして頂点への第1関門を突破する。

 暑さにも負けず、コロナにも負けず、対戦相手にも過密日程にも負けぬ、丈夫な体を持ち、戦い抜く。川崎Fの集中開催の地、マレーシアは高温かつ多湿。14日の最高気温は37度、湿度は52%を記録した。それでも状態は整った。前日会見で鬼木監督は「選手のやる気がみなぎっているので、自分としても自信を持って送り出せる」とキッパリ。同席した主将のDF谷口も「コンディションは非常に良くなってきている」と口をそろえた。

 チームは今回、マレーシアへの移動にチャーター機を利用した。定期便はなく、経由では2日を要す可能性もあったため、費用は高いがクラブは許可。タイトルへの本気度の表れだ。現地では体の水分量を測る尿検査や1日3回の体重測定でコンディションを細かく確認。他にも毎日唾液を採取してストレスを感じたときに上昇する「アミラーゼ」という物質の数値を測り、メンタル面の不調にも気づきやすくする。

 マレーシア入り直前までも、8日間で3試合を戦う過密日程だった。チャーター機利用で移動の疲労は最低限に抑えられ、4日間で暑熱順化と戦術の再確認に励むことができた。谷口は「自分たちがACLでどう戦いたいのかをみんなで合わせていくような厳しいトレーニングもできている」と説明。指揮官が「クラブの悲願」と話すアジアの頂点を目指す準備は整った。

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