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【第99回箱根駅伝】「同じ4区は一度としてなかった」 創価大学・嶋津雄大選手、往路終了後コメント - 文化放送

第99回箱根駅伝。往路10位の創価大学。5年目の学生生活で4度目の箱根に挑んだ嶋津雄大選手(4年)のコメントです。

Q:感慨深さは?
A:4回目の箱根駅伝。しかも、もう1年ということで普通なら走れない箱根駅伝。懸ける思いも人一倍だったし、これまでの4年間の集大成になる箱根駅伝になりました。ただ3週間前から足を捻ってしまい、うまく調整できない中での箱根駅伝になってしまいました。その中でも走り切ることができて本当に良かったと思います。ここ2週間で箱根駅伝に合わせる状態の中、そのしわ寄せで右ふくらはぎに痛みが出てしまいました。残り5キロくらいから痛みがあって、最後走り切れるかというところで、足の攣りとかも来てしまったので本当に痛みとの戦いだったんですけど、最後早稲田の選手が来てくれたのも最後まで走り切れた要因かなと。今年が一番沿道の声援が多かったなと思う。最後まで絶対あきらめない気持ちで走り切ることができました。12月13日に足を捻って「嶋津、箱根どうなるか?」みたいな状況からここまで来ていて、走らせてもらえたのは、『嶋津さんが走ることで安心できる、嶋津さんしかいない』と言ってくれたチームメートのおかげ(笑)。最後の箱根駅伝、走れたなと。確かに区間賞目指して走る気持ちは強く持っていたんですけど、なかなか駅伝は甘くないなと思い知らされたので、来年のニューイヤー駅伝だったり、GMOでさらにレベルの高い戦いが待っていると思うんですけど、それに向けていい経験になりました。

Q:自分が残った意味とは? 答えを出せましたか?
A:自分の求める結果に届くことはなかったんですけど、この1年間、全日本大学駅伝や個人の記録、チームの新たな一歩もつかみ取ることができた一年だったと思うので、すべての駅伝に貢献できたのもそうですけど、本当にいい一年でした。箱根駅伝がまだ終わっていませんけど、ここを最後にすることなく、またさらに自分の競技生活を歩み続けられると思います。足を捻ったのも不注意というより、自分の目の視野がだんだん狭まってきているなと感じていて、こういうケガが今後も増えていくんじゃないかなと思うので怖いところですが、こういうのとも付き合っていかないといけないのかなと思わされる、この箱根を目指す期間だったなと。今後どうなっていくのかわかりませんが、より気を付けていかないと、と思いました。榎木さんの掲げる、最低限走ってほしいタイムが1時間2分だったので、それからも20秒遅れてしまう結果だったんですが、向かい風も感じる今日のコンディションだったので、その中でよくここまで走れたなと思います。でももう少し頑張れたのかなたと思うところもありますし、甲佐10マイルの走りができたらもっと前に行けたかもしれませんが、最低限頑張れました。

Q:4区を3回走ってきた中で、コースの状況などどうでしたか?
A:去年がすごく調子良かったなと改めて思いました。今年は暑さも風も感じて最初から苦しさがありました。この2年間4区を走ってきて、この3回の4区はどれも違う4区だったなと思います。振り返ってどうだったかはまた改めて思い返すんだと思いますが、同じ4区は1度としてなかったと思いますし、初めての箱根駅伝の時のような応援を沿道で感じることができたので、社会の変化と共に、本当の箱根駅伝を改めて感じることができたのをうれしく思います。監督車からの言葉は毎回響いて「この5年間やってきたことを思い出せ!」と言われて走っていましたし、いろんな仲間の顔を思い出しましたし、監督車の主務・(吉田)正城から「箱根のヒーローになるんでしょ!」という声が聞こえて「箱根のヒーローになりたい!」って思って最後まで気持ちで走り切る、気持ちで押し返す、ってところで走り切れたんじゃないかと思います。自分だけの力じゃなくて、沿道の声や今までのチームメートの存在が本当に心の支えになったので、そういうことが感じられてうれしい自分というのがいます。自分の力だけで走ったって人も多いんじゃないかと思いますが、それだけじゃないってことを実感できているのは、いろんな人の支えが本当にあったから感じられたんだなと。幸せだな、と思ったりします。

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