沖縄尚学が日本ウェルネスとの決勝を制し、全国最速で2年ぶり10度目の甲子園切符を手にした。

初回。2番糸数幸輝外野手(3年)が136キロ直球を振り抜き、左中間を破る三塁打でチャンスメーク。続く、3番玉那覇世生(せお)外野手(3年)の内野ゴロ間に1点を先制した。相手先発の安里幸大投手(3年)は今大会23イニング連続無失点中の右腕だったが、序盤から幸先良く攻略した。1-0の4回1死一、三塁では佐野春斗主将(3年)が三塁へのバント安打で1点を追加。さらに8回も1点を挙げ、リードを3点に広げた。

投げてはチームの大黒柱、最速147キロエース右腕・東恩納(ひがしおんな)蒼投手(3年)が完封。この日の最速145キロ直球には力があり、2回には3三振を奪った。2点リードの6回には1死一、二塁のピンチを背負うも、後続を見逃し三振、最後は145キロ真っすぐで二ゴロに打ち取った。

今春センバツに続く、2季連続出場で夏は節目の10度目となった。

◆沖縄尚学 1956年(昭31)に私立沖縄高として創立。83年に現校名。普通科に旧体育、難関大・国公立大医学科など5コースがある。生徒数は1073人(女子519人)。野球部は57年創部で部員71人。甲子園出場は春7度、夏は10度目。99年春に沖縄県勢として初の全国制覇を果たし、08年春に2度目の優勝。主なOBはソフトバンク東浜巨投手、ソフトバンク嶺井博希捕手ら。所在地は那覇市国場747。末吉康徳校長。