センセーショナルな予選で3番グリッドからスタートしたピアストリは、レース中盤にセーフティカーが入るまで、チームメイトのランド・ノリスに続く3位を快適にキープ。2人はシャルル・ルクレール(フェラーリ)を引き離していた。
しかし、ピアストリは、セーフティカーが入る前の周でピットストップ。その時点でまだピットストップを行っていなかったルイス・ハミルトン(メルセデス)は、チープなピットストップで順位を上げることができた。それでも、最も硬いハードタイヤを履いたピアストリは、リスタート後に1段階軟らかいミディアムタイヤで攻撃を仕掛けてくるジョージ・ラッセル(メルセデス)を抑え切って4位でチェッカーを受けた。
「表彰台をずっと狙っていたのに4位というのはちょっと悔しいね」とピアストリは語った。
「セーフティカーのタイミングがちょっと不運だった。でも、シーズン序盤のような残念な結果ではなく、4位という結果にガッカリしているのはとても嬉しいことだ」
「僕たちはとてもいい感じだった」
「できることはすべてやったし、セーフティカーが出たときに、僕たちは後続車をほぼ1秒引き離していた」
「だからちょっと痛かった」
「でも、繰り返しになるけど、シーズン初期の成績とは対照的に、4位にガッカリしているのはとてもうれしいことだ」
素晴らしい蹴り出しを見せたピアストリは、1コーナーでノリスがトップに立つと、ポールシッターのフェルスタッペンに並びかけた。
その後、ピアストリはチャンピオンシップ・リーダーであるフェルスタッペンに挑み、ブルックランズ、コプスでレッドブルのドライバーにディフェンスを強いた。
「かなりエキサイティングだった」とフェルスタッペンとの短いバトルについてピアストリは語った。
「ラインを離れたとき、『よし、ここにいる全員の中で一番良いスタートが切れた』と思ったけど、行く場所を探さなくてはならなかった。スペースがなくなってしまった」
「でも、それ以上にエキサイティングだったのは、数ラップの間、彼の後ろにつけることができたことだと思う」
「レースの残りの期間でも、彼は我々よりも馬鹿みたいに速かったわけではなかった」
「それはとてもエキサイティングだった。今日は純粋に2番目に速いチームだったし、僕たちの期待以上だった」
2021年のF2王者であるピアストリは、アルピーヌF1チームの育成ドライバーとして1年浪人した後、今年、アルピーヌを離れてマクラーレンでF1デビュー。その履歴書の通り、3人のルーキーのなかで最も輝きを見せている。
ノリスが2位となったことで、マクラーレンはシルバーストンで30ポイントを獲得し、コンストラクターズチャンピオンシップでアルピーヌを追い抜いた。
一方、ピアストリは開幕10レースで17ポイントを獲得し、ドライバーズチャンピオンシップで11位に浮上した。
カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム
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